ギター初心者が「このモデルをください!」と言ったとき、楽器店員から「本当に大丈夫ですか?」と確認される仕様があります。
「入門機種として避けた方がいい」と括ってしまうと語弊があるのですが、初心者には注意が必要な「イレギュラー仕様」くらいのニュアンスでしょうか。
あまりネガティブに捉えないでほしいのですが、以下で順番に説明していくので参考にしてみてください。
ギター初心者が選ぶとき注意しておきたい4つの仕様
「最初の一本は初心者向けモデルから選ばなくてはいけない」というルールはありません。
ギター初心者の方が製品仕様を比較する際に、見落としてはいけないポイントとして読んでいただければと思います。
7弦以上の多弦ギターは弦数を間違えないように気を付けたい
オーソドックスなギターは6弦仕様です。教則本やコード表、初心者向けの解説動画なども、そのほとんどが6弦を前提に作られています。
その一方で、7弦、8弦、9弦……といった多弦モデルも存在します。近年はお手頃な価格帯にも7弦ギターや8弦ギターが増えてきました。

一般的な7弦ギターは、低音側にLow Bの弦が1本加わります。そのぶんネック幅も広くなり、使わない弦のミュートなど、6弦モデルとは少し違ったテクニックが必要になります。
弾きたいジャンルやプレイスタイルが明確で、最初から多弦ギターを選ぶ理由があるなら問題ありません。
ただ、「弦が多いほうが汎用性が高くてお得かも」という理由だけで選ぶのはおすすめしにくいです。
ネット通販で気を付けたいのが、7弦モデルと気づかずに注文してしまうケースです。店頭で実物を見ても極端にサイズ感が違うわけではないため、弦数はしっかり確認するようにしましょう。
また、アコギには主弦・複弦が付いた12弦ギターもあります。こちらは実物を見れば間違えないと思いますが、通販では商品名や仕様を念入りにチェックしたいところです。
変形ギターは構えやすさや重心を実物で確認してから選びたい
エレキギターはボディ形状の自由度が高く、さまざまな「変形ギター」があります。
何をもって変形シェイプに分類するかは人によりますが、フライングV派生モデルやヘッドレスギターが有名でしょう。
「奇抜な変形デザイン=デザイン優先で弾きにくい」とは限らず、快適な演奏性を追求した結果、人間工学にもとづく独特な形状になっているモデルは多いです。
その一方で、ギター初心者にとって、座って弾いたときに安定しにくかったり、ストラップを付けても重心が気になることがあります。

あとは定番シェイプと違って、一般的なギタースタンドやケースに収まりにくいことにも注意が必要ですね。
変形モデルが気になっている場合は、実際に弾いてみてしんどくないか確認してから選ぶことをおすすめします。
ロック式トレモロは弦交換やチューニングの手順に苦労しやすい
ギター初心者の方でも、フロイドローズ(Floyd Rose)という名前は聞いたことがあるかもしれませんね。
ロック式トレモロの代名詞といえる製品で、ブリッジ/ナットの両側で弦を固定するダブルロッキング構造になっています。

ロック式トレモロ搭載モデルは、アーム奏法でもチューニングが安定しやすい一方、一般的なブリッジと比べると弦交換やチューニングの手順が増えやすいです。
演奏ジャンルによっては必須級となることもありますし、基本的には慣れの問題で、最近はセットアップしやすいよう改良されたブリッジもあります。
とはいえ、特に必要性を感じていないのであれば、初心者のうちは避けておくほうが無難といえるでしょう。
ミニギターを初心者が最初の一本として選ぶことに賛否両論がある
エレキギターにもアコースティックギターにも、「ミニギター」というカテゴリーがあります。
レギュラーサイズの範疇で小さめに作られたスモールボディ/ショートスケール製品よりも、さらにコンパクトなサイズを指します。

ミニギターを初心者におすすめするべきかどうかは楽器店員同士でも意見が分かれるところですが、個人的にはありだと思っています。
手が小さい人でも扱いやすく、趣味を始める取っ掛かりとして選びやすいですよね。持ち運びしやすく、場所を取らずに保管できるのもミニギターのメリットです。
ただし、サイズによってはレギュラーチューニングに対応していなかったり、フルサイズのギターに持ち替える際に苦労する可能性もあります。
ミニギターについては別記事で解説しているので参考にしてみてください。
まとめ
以上、ギター初心者が注意しておきたい仕様について整理してみました。
絶対に避けるべきという話ではありませんが、それぞれの特徴やメリット・デメリットを知らずに選ぶと、「思っていたのと違った」と後悔につながることがあります。
ギター初心者が知っておきたい基礎知識のひとつとして押さえておきましょう。最後までご覧いただきありがとうございました。


