ヤマハのパシフィカを買うなら最初にチェックしたい4モデルを解説

ヤマハのパシフィカを買うなら最初にチェックしたい4モデルを解説ギターの選び方を解説

これまで他記事でもエレキギター初心者向けの楽器を解説してきましたが、今回取り上げるYAMAHAのPACIFICAシリーズは早めに紹介したいと思っていました。

あえて「ヤマハ・パシフィカをおすすめしない理由、選んではいけない理由」なども考えてみたんですが、強いてネガティブなところを挙げられないくらいベーシック

サテンナチュラルフィニッシュのYAMAHA PACIFICA入門機種
サテンナチュラルフィニッシュのYAMAHA PACIFICA入門機種

パシフィカほどポピュラーなギターだと、既に情報が盛り沢山のサイトも多いですよね。

でも、いざ比較検討するのにはちょっと機種が多すぎて悩んでしまいませんか?

2021年以降に追加された新製品もあり「ギターの種類ごとの特徴・違い」に迷いがちではないでしょうか。

本記事では「全機種のカタログを見比べるのはしんどい」という方に向けて、元楽器店員のおすすめモデルを4製品に厳選して解説してみました。

ヤマハ・エレキギターの選び方:パシフィカのバリエーションから厳選した4モデル

ヤマハのパシフィカ製品はPAC100シリーズ、PAC200シリーズ、PAC300シリーズ、PAC600シリーズと数字が大きくなるほど本体価格/グレードが上がります。

あらためて数えてみたら現行は合計13機種。色違いを含めると、なんと40種類近くに及ぶ選択肢があるんです。

それに加えて島村楽器オンラインストア限定で販売されているPacifica012シリーズもあるよ。

ヤマハの旧パシフィカ製品ロゴ、現在はブロック文字に変わっている
ヤマハの旧パシフィカ製品ロゴ、現在はブロック文字に変わっている

ユーザー個別の嗜好に歩み寄った多彩な製品展開といえますが今回はその中で決め打ち。楽器屋店員視点で選抜したPACIFICA四天王をご紹介しています。

以下でチェックしていくパシフィカシリーズは、値引き前のメーカー希望小売価格で税込39,600円から税込83,600円という範囲(2022年5月現在)

下記で興味が引かれるモデルを見つけたら、その色違いや仕様のバリエーションを深堀りしていくのが選びかたとしておすすめのステップです。

ギター初心者や学生さんにヤマハPACIFICA 112Vがコスパ抜群

まず、一番お手頃なエレキギターのPAC112モデルからですが、本製品はかなり歴史が長く1995年にデビューしました。

2007年10月にハードウェア・設計面でのアップデートが行われて、現行製品はPAC112Vという型番になっています。末尾に「V」が付いたわけですね。

音を拾うピックアップ(マイク)の構成は「SSHレイアウト」もしくは「リアハム」と呼ぶのですが、「S」はシングルコイルで、「H」はハムバッカーの略称。

通常「SSS=スリーシングル」のストラトキャスタータイプで音が細くなってしまうブリッジポジションの出力をパワフルにした工夫となっています。

ポップなカラーリングが多いんだけど、上記は飽きのこない「イエローナチュラルサテン」を選んでみました。

【エレキギター】動画でみてみよう!⑧
ブリッジ・ハムバッカーポジションのサウンドサンプル|Yamaha_Japan公式Youtubeチャンネル

これだけ安い価格帯に関わらずサウンドバリエーションを増やすためのコイルタップ機能が付いているのは大きな特徴。

「メイプル指板のPAC112VM(下画像)」や「2ハムバッカー仕様のPAC120H」もあるのですが、定番モデルならPAC112Vが代表格といえるでしょう。

画像をタップするとAmazonで表示 YAMAHA PACIFICA 112VM
PACIFICA012とPACIFICA112の違い

国内では「PAC012モデル」が島村楽器による限定販売製品。木材やパーツのコストを抑えることでPAC112(レギュラーモデル)より若干お求めやすくなっている分、コイルタップ機能はありません。

PACIFICA012タイプのピックアップ・コントロール配置
PACIFICA012タイプのピックアップ・コントロール配置

「PAC112モデル」と違い、リアピックアップ・ボリューム・トーンが全てピックガード上に配置されているので簡単に見分けられると思います。

画像をタップすると楽天市場で表示 YAMAHA PACIFICA 012 初心者セット

入門機種に思えない高級感を漂わせるヤマハPACIFICA 212VFM

続いて、PAC212VFMは前述したPAC112Vの見た目がゴージャスになったモデルで2010年4月に発売されました。こちらもずいぶん長寿製品ですね。

ギター本体のボディトップとヘッドに「薄いメイプル材の化粧板」が貼ってあるのが見て取れるでしょうか。

スペック面では先に挙げたPAC100番台と大きな違いがないので、ここではパシフィカ特有のユニークな色合いとして「キャラメルブラウン」を取り上げました。

わずかにオレンジ味を帯びたオリジナルカラーで、赤にも茶にも映るような美しい仕上がりが魅力でしょう。

型番末尾の二文字、「FM」は杢目(もくめ)の種類を表しており、「QM」が付くバリエーションもあります。

画像をタップするとAmazonで表示 YAMAHA PACIFICA 212VFM(フレイムメイプル)
画像をタップするとAmazonで表示 YAMAHA PACIFICA 212VQM(キルトメイプル)

両方とも雰囲気は似ていますが、前者がフレイムメイプル」というストライプ状の杢目で、後者が「キルトメイプル」というウロコ状の杢目

「ナット幅41mm」というのが(アーティストモデルを除き)パシフィカ共通の寸法として、エレキギターの中でもやや細い部類のネック幅で製作されています。

PAC300番台のPAC311Hは遊び心のあるピックアップ構成だけど今回は割愛。

上位モデルながら割高に感じさせないヤマハPACIFICA 612VIIFM

さらにもう少し予算の工面ができる場合、現行パシフィカの上位グレード。PAC600番台に属するPAC612VIIが候補に挙げられます。

ちなみにシリーズ上位機種とは言え、ギター初心者が十分狙える価格帯。かつ「二本目以降のギターとして選ぶモデルにもおすすめ」のクオリティで評判です。

ヤマハのパシフィカ旧型番で「PACIFICA 612V」が前身にあり、現在生産されているモデルはその第二世代(2018年7月発売)なのでIIと入っています。

機種依存文字なので「I」で書きますが、VII(セヴン)ではなくVII(ヴイツー)ということですね。

青とも緑とも言えない絶妙なインディゴブルーの色合い、フレイムメイプルの杢目によって濃淡が生まれているのが素敵。

近い型番では下記のように「PAC611VFM(トレモロ仕様)」と「PAC611HFM(ハードテイル仕様)」があります。

612と違い「P90とハムバッカーを組み合わせたピックアップ(マイク)構成」なので、あえて候補を絞るならPAC612VIIがSSH構成で王道路線

画像をタップするとAmazonで表示 YAMAHA PACIFICA 611VFM (アームあり)
画像をタップするとAmazonで表示 YAMAHA PACIFICA 611HFM(アームなし)

PACIFICA612VIIモデルに関しては、先にご紹介したPAC100番台・PAC200番台と異なる「セイモアダンカン・ピックアップ、ウィルキンソン・ブリッジ、グローバー・ロッキングチューナー」を搭載しています。

こういったパーツ名が専門用語で難しく思うかもしれませんが、ハイエンドモデルにも使われるようなグレードの部品を採用していると理解してもらえば大丈夫です。

2021年に発表された新作のヤマハPACIFICA 612VIIXに注目

最後に2021年1月にリリースされた製品PAC612VIIXをご紹介しておきましょう。読み方は「ヴイツーエックス」となります。

末尾に「X」が付いているのは、「PAC612VII」に一層モダンなルックスを採用したイレギュラースペックという位置付けです。

型番に「FM」が入るフレイムメイプルトップ仕様「PACIFICA612VIIFMX」も出ているのですが、上記は木目がシンプルなアルダーボディ

下記のように第一印象は結構変わりますが、いずれもメーカー希望小売価格自体は一緒なのでデザインの好みで選んでみてください。

画像をタップするとAmazonで表示 YAMAHA PACIFICA 612VIIX(アルダーボディ)
画像をタップするとAmazonで表示 YAMAHA PACIFICA 612VIIFMX(フレイムメイプルトップ)

PAC612VIIXの「ティールグリーンメタリック」には光沢があって「マットシルクブルー、イエローナチュラルサテン」は艶消し仕上げ。

パシフィカシリーズのなかで一番新しい製品ということもあり、ヤマハ公式Youtubeチャンネルに丁寧な解説がアップロードされているので参考にしてみてください。

ヤマハ エレキギター「PACIFICA600」シリーズ製品レビュー by ボーグ
ヤマハ エレキギター「PACIFICA600」シリーズ製品レビュー by ボーグ|Yamaha_Japan公式Youtubeチャンネル

カラーによってピックガードの種類が違い、ネック裏の塗装もボディフィニッシュに応じてグロスとサテンが使い分けられている特徴があります。

まとめ:ギター初心者はヤマハのエレキが無難で扱いやすい

マメ知識として補足すると、PAC型番の数字は一桁目がグレード、二桁目がハムバッカーピックアップの数、三桁目がシングルコイルピックアップの数を表したものです。

もともとパシフィカといえば、1990年代に登場して間もない頃はスタジオミュージシャンがプロの現場で使うイメージが強かった製品。

ミキサーなどのスタジオ機材でもヤマハ製品は定番
ミキサーなどのスタジオ機材でもヤマハ製品は定番

そのノウハウを活かしつつも、近年再ブランディングされて、エントリークラス~中級者向けの人気ラインナップとして広く評価されるようになりました。

ヤマハの場合、このような価格帯でもOEM(他社工場での委託生産)ではなく、海外の自社工場で品質管理・コスト削減を行っているのが強み。

直近ではバイクのデザインにインスピレーションを受けたREVSTAR(レブスター)シリーズのリニューアルも話題ですが、パシフィカの方は特別に尖った個性はないぶん癖が少なくて扱いやすいです。

常々ギター初心者に寄り添ったアップデートを重ねてきた経緯があり、汎用性の高いストラトキャスタータイプで、入門機種選びに失敗したくない方向けにイチオシの評価でしょう。

最後までご覧いただきありがとうございました。

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