もう迷わないミニギターの選び方|予算サイズ別おすすめアコギ10選

もう迷わないミニギターの選び方|予算サイズ別おすすめアコギ10選ギターの選び方を解説

外出自粛の兼ね合いで、趣味として楽器を始める方が増えたニュースは話題になりましたね。

特にミニギターは置き場所に困らないし、コンパクトサイズで持ち運びも便利

初心者の方が気軽に始められるので、巣ごもり需要(ステイホーム需要)以降も人気が定着しています。

本記事では2022年5月現在で入手しやすい定番機種の選び方として、フォークギターと同様の弾き方ができる「スチール弦仕様の小さなアコギ」を元楽器店員視点でピックアップしてみました。

全然違う分類のミニギターが一括りでランキングになっている比較サイトが多いから注意してね。

「ミニギターの種類」には色々なジャンルがある

まず、予備知識ですが「ミニギター」という言葉は「スモールボディタイプ」のギターより一段階小さい楽器を指しています。

(このあたりの用語・言葉遣いはちょっと困惑してしまうかもしれませんが、本文で具体的な製品を紹介しているのでご安心ください)

そのミニギターのジャンルを大きく分けると下記の通り。

  • スチール弦を張る設計のギター
  • ナイロン弦を張る設計のギター
  • アンプにつなぐ設計のエレキギター
  • アンプを内蔵した設計のエレキギター
  • 雑貨品のギター

いずれの種類も「ミニギター」と総称されるのですが、それぞれがじつは別物なんですよね。

特にビギナーの方が見間違いやすいのが、下画像のようにナイロン弦を張るタイプ。

ナイロン弦を張るタイプのミニギターは混同されやすい
ナイロン弦を張るタイプのミニギターは混同されやすい

ナイロン弦のミニギターだと、基本的にはクラシックギターの系統で幅広気味のネックが標準だったり、柔らかい音色で想定されている奏法がアコギと少し異なったりします。

「ミニギター」より、さらに小さい「ヤマハのギタレレ」も好評ですがナイロン弦仕様でチューニングも別です。

楽器のサイズによって調律の音程が違う種類に注意しよう。

「オーソドックスなアコギがいい」「ジャキジャキした音色で弾き語りの伴奏をしてみたい」というシチュエーションでは、スチール弦で一定の弦長がある機種を選ぶのが無難といえるでしょう。

このような雑貨のギター、ノーブランドに準じる製品は除外してあります
このような雑貨のギター、ノーブランドに準じる製品は除外してあります

「小さなアコギ」として弾けるミニギター選びはサイズ確認が重要

では、実際に「小さなアコギとして使える」タイプのミニギターで候補を探していきたいと思います。

楽器のスペック・仕様表を見比べるときは、表記サイズが「弦長」「全長」「ボディ長」のどれを示しているか確認しておきましょう。

標準的なフルサイズのアコースティックギターにおける弦長・全長・ボディ長について
標準的なフルサイズのアコースティックギターにおける弦長・全長・ボディ長について

当然、サイズが大きいほど、フルサイズのギターに近い演奏性・サウンドになってきます。

逆に「弦長・全長・ボディ長」が小さいほど、小柄な方でも抱えやすくて、弦を押さえる指の力も弱くて大丈夫です。

以下では「一般的なギターと同じレギュラーチューニングができるモデル」に絞って、予算・サイズ別にミニギターのおすすめ製品を整理してみました。

一番短いもので弦長540mmから、一番長いもので弦長610mmまで解説しているよ。

税込予算1万円台のミニギターが初心者に人気

特に最初の一本を選ぶのであれば、なるべく予算を抑えたい方は多いでしょう。

じつはミニギターなら税込一万円台でも有名ブランドの製品が選べるんですよね。ここではヤマハ、Sヤイリ、ヘッドウェイ、アリアの4機種について取り上げました。

それぞれ、弦長(ネックスケール)が短いものから順番に紹介していきたいと思います。

弦長540mmのヤマハ製ミニギターJR-2が特に小さいサイズで設計されているモデル

今回紹介するミニギター製品のうち、最もスケール(弦長)が短くなっているのがYAMAHA JR2です。

「全長が約85.7cm、ボディ長が約38.9cm」というサイズ感で、レギュラーチューニングに対応したギリギリの寸法といえるでしょう。

画像をタップするとAmazonで表示 YAMAHA JR2

さすがに「ハイポジション(高音域)はフレットの間隔が狭くて弾きにくい」と感じる人はいるかもしれませんが、「ローポジションをメインで使う弾き語りには支障がないレベル」になっています。

JR-2では、トップに軽微なアーチを施すことで、弦が緩々にならないようにテンションを維持する工夫をされているのが特徴。

ヤマハの伝統的なFGシリーズ(通常の弦長は630mm-650mm)をモチーフにしたモデルで、カラーは「ナチュラルもしくはサンバースト」のラインナップです。

類似機種のバリエーションとして、トップが一枚板(単板仕様)にアップグレードされた型番は若干価格が上がり「JR2S」になります。

現行のJR2は2011年に発売されたので、既に10年以上に及ぶロングセラーモデル。ネット通販でも店頭でも見かける頻度トップクラスの定番製品でしょう。

弦長580mmのSヤイリ製ミニギターYM-02は豊富なカラーバリエーションが好評

お手頃価格のミニギター代表選手、SヤイリのYM02モデルは「全長が約87cm、ボディ長が約40cm」でデザインされています。

ギター初心者セットとして、「アクセサリー付きパッケージ」で注文してもかなりお手頃なモデルですよね。

画像をタップするとAmazonで表示 S.YAIRI YM02

本製品は音質を向上させるため、ボディ背面をわずかに湾曲させているという特徴があります。

塗装は艶消しのサテン仕上げで「ナチュラル、マホガニー、ブラック、ヴィンテージサンバースト、チェリーサンバースト」が定番色。

それに加えて、同型番にパステル系の「ライトブルーとピンク」も発売されました。豊富なカラーバリエーションなので、インテリアの雰囲気に合わせるのもおすすめです。

【サクラ楽器】S.Yairi コンパクト アコースティックギター YM02
S.YAIRI代理店直営であるサクラ楽器公式Youtubeチャンネルのデモ演奏動画

ヘッド裏側から歯車が見えるオープンギアペグが渋く、もう一回り大きいモデルだと、「YM-03/MH」が選べます。

これだけ実売価格が安いにも関わらず、音程の精度を上げるためにオクターブピッチを考慮したブリッジサドルが採用されている人気製品です。

弦長592mmのヘッドウェイ製ミニギターHM-115はエントリー層に定番ユニバースシリーズ

それから、ギター経験者の方にとっては「バッカス」や「モモセ」を手がけていることでも有名なディバイザー社のヘッドウェイ・ブランド。

ギター初心者層向けの「ユニバースシリーズ」にラインナップされているミニギターが、下記のHM115モデルです。

画像をタップするとAmazonで表示 HEADWAY HM-115

「ドレッドノートスタイル」というアコギの標準寸法よりも、約5cmほど短い弦長(スケール)に合わせてボディの比率もダウンサイズした設計になっていますね。

Headway Universe HM-115S / HM-115 / HM-115R
製造元Deviserによる公式Youtubeチャンネルのデモ演奏動画

上位モデルでは、ローズウッド合板ボディの「HM-115R」や、スプルース単板トップ・ゴールドハードウェア仕様の「HM-115S」も評判です。

本記事の製品のなかでは少々マイナーな方の位置付けかもしれません。同シリーズ中で一番お手頃でスタンダードな一本が下記のHM-115といえるでしょう。

弦長597mmのアリア製ミニギターAria-151はスーパーマリオ仕様でも話題

続いてはLil’Aria(リルアリア、リトルアリア)というシリーズの151モデル。デザインは本当にオーソドックスなアコギを小型化したようなイメージです。

上述の3機種に比較すると少し弦長が長く、ボディとネックを合わせた全長も94cmと他のミニギターより一回り大きい仕様になりますね。

画像をタップするとAmazonで表示 LIL’ARIA ARIA-151

それゆえ、レギュラーサイズのギターと持ち替えたときの違和感も少なめ。茶色柄のピックガードに、塗装はサラっとしたマット仕上げです。

2021年7月には「ヨッシーに乗ったマリオ、ルイージ、クッパ、クリボー」が描かれたデザインのARIA-151SM SUPER MARIOが発表されて話題になりました。

通常版のリルアリアでは「ナチュラル、サンバースト、ブラック」とアコギのスタンダードなカラーが展開されています。

税込予算2~3万円台で品質にこだわったミニギター候補

ここから先、もうワンランク上の価格帯ではフェンダー、モーリス、ヤマハ、マーティンの下記4製品を取り上げてみました。

いずれもアコギのメーカーとして知名度が高い人気どころですね。「あんまり安すぎるのは、楽器のつくりが不安」という方はこのあたりの候補を中心にチェックしてみてください。

以降でも同価格帯の中で、スケール(弦長)の短いものから順に並べてあります。

弦長578mmのフェンダー製ミニギターでレドンドミニが2021年9月に発売

フェンダーのミニギターとして2021年9月に新発売されたレドンドミニ

2018年に発表されたフェンダーのアコギ「カリフォルニアシリーズ」で一番大きなシェイプがレドンドという名前なのですが、それを大胆にミニギター化しています。

画像をタップするとAmazonで表示 Fender Redondo Mini

何より特徴的なのはストラトキャスターのようなヘッド形状で、ミニアコギでありながら一目でフェンダー製品だと分かる象徴的なデザインですね。

ボディサイズに関しては、レギュラーモデルの約1/2で設計されたハーフサイズ。

それでいて「スキャロップドブレイシング」を採用し、トップ材の力木に加工を加えることで生鳴りの音質にもこだわって製作されています。

Exploring The California Mini Acoustics Series | Fender Acoustics | Fender
Exploring The California Mini Acoustics Series | Fender Acoustics | Fender公式Youtubeチャンネル

同時発売されているSONORAN MINI(ソノランミニ)も、フェンダーオリジナルのボディ形状とおしゃれなピックガードで注目を集めています。

デモ動画を見ていただくと分かりやすいですが、ソノランミニの方はスリークォーターサイズ(3/4)が目安で、弦長も24.1インチスケール(約612ミリ)とレドンドミニより大きめのつくりが特徴です。

弦長580mmのモーリス製ミニギターLA-011は日本国内で最終調整されているのが安心

本製品は楽器の品質に妥協せずにコストパフォーマンスを追求しているのがコンセプト。

「パフォーマーズエディション」に位置付けられているモーリスのミニギターがLA011です。

画像をタップするとAmazonで表示 MORRIS LA-011

モーリスはアコギ界隈で非常にスタンダードですが、ミニギターがあるのは意外と知らない人もいるかもしれません。

ギターの製作自体は海外工場で行われているものの、ブランドとしての品質を維持するために最終的な検品や調整は国内で行っているとのこと。

ピックガードなしのスタイリッシュな顔立ち。標準的なスプルース材で製作されたモデルは「ナチュラル、チェリーサンバースト、サンバースト」のフィニッシュが選べます。

マホガニートップ仕様の「LA-011 MH」や上位機種にあたる「LA-021」といったバリエーションも好評です。

一部Performers Editionは2022年2月から少しメーカー希望小売価格が値上がりしているので複数ショップで確認してみてください。

弦長580mmのヤマハ製ミニギターAPXT2は楕円形サウンドホールがおしゃれなエレアコ

下記はヤマハAPXシリーズの「トラベラーバージョン」でAPXT2モデルです。

アコギにピックアップ(マイク)が付いているギターを「エレアコ」と呼びますが、APXシリーズはとりわけ有名なラインナップ。本製品はそのミニサイズ版にあたります。

画像をタップするとAmazonで表示 YAMAHA APXT2

2012年に発売されたかなりの長寿製品で「全長が約86.2cm、ボディ長が約38.6cm」という設計。

1弦側のボディ形状にカッタウェイ加工があるため、高音域のポジションにもアクセスしやすいですね。

ギターアンプにつながないシチュエーションでも、チューナー機能搭載のプリアンプが内蔵されているのは非常に便利。

Yamaha APXT2 Travel Guitar
YAMAHA公式Youtubeチャンネルのデモ演奏動画

楕円形のサウンドホールデザインが個性的で、色味は「ナチュラル」と「オールドバイオリンサンバースト」が選べます。

弦長610mmのマーチン製ミニギターBACKPACKERからスチール弦仕様が選べる

こちらは少々異色の出で立ちですね。もともとギター製作で余る端材を有効活用して開発されたマーチンのバックパッカーという製品です。

右手を置くポジション、バランスが特殊なので正直ギター初心者向けとは言いにくいかもしれません。

画像をタップするとAmazonで表示 MARTIN BACKPACKER

「コンパクトなボディ」というより、もはや「ほとんどボディ部分がない面白いモデル」です。

1992年に発売され、その名前が示す通り、どこへでも持ち出せるトラベラーギター(トラベルギター)ブームを牽引。そのスチール弦仕様となっています。

スケールは24インチ(約609.6mm)と今回紹介されているミニギターの中では長い部類で、ネックグリップが少々太めのデザインになっているのも特徴でしょう。

税込予算5万円台になると本格派のミニギターが視野に入る

実売価格で5万円台まで頑張ると「テイラー」「マーチン」といった、ずいぶん本格派のギターが選択肢に入ってきます。

各モデルごと、細かなスペックの違いによる派生版も多いのですが、下記では現行機種で最もスタンダードなものをご紹介しました。

弦長578mmのテイラー製ミニギターBABY TAYLORならではの端整なサウンドが評判

ベイビーテイラーは、ドレッドノートシェイプをもとに約3/4サイズにスケールダウンしたミニギター。

1996年から続く往年の人気シリーズで、弦長は22 3/4インチ(約577.85mm)、ボディ長は約40cmです。

画像をタップするとAmazonで表示 TAYLOR BABY TAYLOR BT1

歯切れの良い整ったサウンドは、TAYLORブランドを象徴しているところ。

型番ごとの違いが少し分かりにくいのですが、「BT1」が無印のBABY TAYLOR(単板スプルーストップ)、「BT2」がBABY TAYLOR MAHOGANY(単板マホガニートップ)というバリエーションがあります。

前者がベーシックモデルで、後者が茶色が強い見た目で、甘く乾いたサウンドになりやすい仕様です。

他にハワイアンコア材で製作されたモデル、テイラー・スイフトのアーティストモデルも同シリーズで有名。

モデル名に小文字の「e」が付いているものがマイク内蔵のエレアコ仕様で、それ以外が純アコースティックギターとなっています。

弦長584mmのマーチン製ミニギターLITTLE MARTINはプロにも愛用されている

最後にミニギター特集で王道のリトルマーチンに触れないわけにはいかないでしょう。

ハイプレッシャーラミネイト(HPL)というリサイクル材で製作された楽器で、シンガーソングライターのエド・シーランが愛用していたことでも有名です。

画像をタップするとAmazonで表示 MARTIN LITTLE MARTIN LX1

どぶろっく森慎太郎さんが時々使っているギターのイメージもあるかもしれません。

どうしても慢性的な品薄傾向になりやすいですが、リトルマーチン現行機種で一番標準的な仕様は「LX1」というモデル

ピックアップ(マイク)が付いているものは、エレアコなので末尾に「E」の文字が入ります。

あとはコア柄デザインの「LXK2」やブラックボディの「LX BLACK」、トップ単板でピックガード付き・ローズウッド柄の「LX1R」が主なバリエーションです。

ミニギターとしては予算的に厳しいと思う方もいるかもしれませんが、この価格で「マーチン製品が所有できる満足感」はなかなか捨てがたい選択肢と思います。

上記のように2022年6月の価格改定も発表されていますので駆け込み需要があるかもしれません。

まとめ:セカンドギターや子供用ギターとしてもおすすめ

今回取り上げたミニギターは、手の小さい方や小柄な方に限らず、普段使いのギターとは別に、くつろいで気楽に弾ける楽器を探している方にもぴったり。

ギター初心者の方だと、レギュラーサイズに持ち替えたときに苦労する可能性は懸念材料としてありますが、「かつて挫折してしまったギターに再挑戦してみようかな…」というきっかけにもいいですね。

ベイビーテイラーを成人男性が抱えたときのサイズ感
ベイビーテイラーを成人男性が抱えたときのサイズ感

大人はもちろん、子供でも扱いやすいサイズなので、ご家族で一緒にギターの趣味にチャレンジしてみたいという方にもおすすめです。

「ギター本体とアクセサリーセットが別売で困った」というときには上記も合わせて参考にしてみてください。

最後までご覧いただきありがとうございました。

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