【2022年版】エピフォンのセミアコとフルアコを全機種解説

【2022年版】エピフォンのセミアコとフルアコを全機種解説ギターの選び方を解説

今回は元楽器店員によるエピフォン・セミアコ/フルアコの現行モデル解説、選び方ガイドです。

一昨年、2020年に大幅にラインナップが再編成されていますが、本記事は2022年10月時点の資料としてお役に立てるよう最新版・全機種の特徴をチェックしてみようと思います。

まず、ギター初心者の方だと、「セミアコとエレアコの違い」に戸惑いがちかもしれません。最初におさらいしておくと、

「セミアコ」は、ブルース、ジャズ、ロック、フュージョン、ソウル、ファンク、ポップスなど多様なジャンルのギタリストに愛用されてきました。

セミアコはエレキギターの種類のひとつ
セミアコはエレキギターの種類のひとつ
エレアコはアコースティックギターの種類のひとつ
エレアコはアコースティックギターの種類のひとつ

セミアコとは「エレキギターに空洞(ホロウ構造)を持たせたもの」で、エレアコとは「アコースティックギターにピックアップ(マイク)を搭載したもの」

「フルアコ」については、セミアコより楽器内に設けられた空洞が大きく、ジャズギターとして演奏されることが多いですね。

フルアコはエレキギターに分類されるのが一般的
フルアコはエレキギターに分類されるのが一般的

こちらは「フルアコースティックギター」の略称ですが、通常「アコギ」ではなく「エレキギター」の方に分類されます。

ボディに空洞があるから、大音量でディストーションを深くかけるには不向きだよ。

Epiphone現行製品のフルアコは、ロカビリーやロック、ポップスにも相性がいいモデルが増えているので参考にしてみてください。

ESシリーズのセミアコ最新機種・全モデルを種類別に比較

それでは、もっともスタンダードなギブソン直系のESシリーズ現行機種(3種類プラスアルファ)について特徴を見ていきましょう。

セミアコは薄胴(シンライン)のギターボディ内にセンターブロックを設けて剛性を確保してあります。

薄胴のセミアコを側面から見た様子、サウンドホールはその形状に由来してfホールと呼ぶ。
薄胴のセミアコを側面から見た様子、サウンドホールはその形状に由来してfホールと呼ぶ。

ハウリングのリスクを軽減しながら、適度なアコースティック感と芯のある音色を奏でてくれるのが魅力です。

Epiphoneオリジナル製品の「リヴィエラとシェラトン」も構造が類似しているので一緒に解説していきます。

エピフォンDOTと呼ばれていた王道モデルがES335にリニューアル

エレキギター業界で「セミアコの代名詞」といえば、すなわち「ギブソンのES-335」です。

エピフォン版のレギュラーモデルは長年「EPIPHONE DOT(ドット)」という品名で親しまれていたところ、オリジナルESコレクションの新製品からは正式にES-335の名前を冠しています。

画像をタップするとAmazonで表示 Epiphone ES-335 Plain

指板面のポジションマークが「シンプルな丸型」なのは、1950年代後半から1960年代前半までのスペックで「ドット」と呼ばれる所以(ゆえん)です。

「チェリー」と「ヴィンテージサンバースト」は双方とも335を代表するカラーだね。

最新版では下画像の旧製品と違い、ヘッド形状まで当時のミシガン州カラマズー工場時代に近づけたデザインかつクラウン(王冠)インレイに変更されました。

Original ES CollectionのES-335は以前のエピフォンDOTモデルから大きく仕様変更されている
Original ES CollectionのES-335は以前のエピフォンDOTモデルから大きく仕様変更されている

他にも旧来のDOTモデルとは「ネックバインディングの有無・ピックガードデザイン」が異なり、新作はプラスチックボタンのクルーソンスタイル・ペグ仕様に進化を遂げています。

フレイムメイプル仕様のES335 Figuredはブロックポジションマーク

同様に「エピフォン・インスパイアドバイギブソン」のES335では、型番末尾に「フィギュアド」表記が付いたバリエーションがあります。

直訳すると「模様がある」という語義で、美麗な杢目(もくめ)が出ているフレイムメイプルトップ仕様を表したものです。

画像をタップするとAmazonで表示 Epiphone ES-335 Figured

現行製品では「ブルーベリーバースト」「ラズベリーティーバースト」の2色が用意され、ギターの表裏両面ともフレイム模様の木材で華やかな印象になりますね。

搭載されているピックアップ(マイク)については、先に取り上げたプレーントップ・モデルと共通のAlnico Classic PRO。

特に注目してもらいたい部分で、ES-335 Figuredの方は前述のES-335と違い「60年代中期以降の個体に見られるスモールブロック・ポジションマーク」を採用しているのが大きな特徴です。

スモールボディのセミアコはエピフォンにもES339がラインナップ

コンパクトサイズのセミアコについて、もともとギブソン本家でES-339という製品が登場したのは2007年から。

ヴィンテージリイシュー(復刻)とは別で、「現代的なニーズに応える路線」で2011年以降エピフォン・ブランドに移植された経緯があります。

画像をタップするとAmazonで表示 Epiphone ES-339

ネックスケール(弦長)は通常サイズのES-335と共通ながら、ボディ側がずいぶん小さくなっており狭めなステージのライブでも動きやすいです。

旧版「ES-339 PRO」と異なり、最新版はヘッド形状をアップデート。安定したチューニング/サスティーンに貢献する「金属ツマミのグローバー・ロトマチックペグ」が搭載されました。

スモールボディのセミアコだとライブでも動きやすい
スモールボディのセミアコだとライブでも動きやすい

一般的なセミアコは、ストラトやレスポールといったソリッドボディのエレキギターなどと比較したときにボディ幅が大きく感じるはずです。

写真だけでは分かりにくいかもしれませんが、ES-339の場合は小柄な日本人にとっても扱いやすい小型サイズで、自ずと軽量に仕上がっているところも人気

現在は「チェリー、ヴィンテージサンバースト、ナチュラル」の他、ギブソンのカスタム色としておなじみ「ペルハムブルー」が選べます。

ミニハム・サウンドにファンが多いEPIPHONEオリジナルのリビエラ

続いておすすめするセミアコは「エピフォン・リビエラ(リヴィエラ)」で、別名が「E360TD」といいます。

リビエラは段違いブランコ状の「Frequensator(フリクエンセーター)テイルピース」が有名で、平行四辺形(パラレログラム)形状のポジションマークも忠実に再現されました。

画像をタップするとAmazonで表示 Epiphone Riviera

現行機種では、Rivieraリリース当初のレッド~イエローに見えるグラデーションを復刻した「ロイヤルタン・フィニッシュ」と、1960年代後半の個体を彷彿させる「スパークルバーガンディ・フィニッシュ」が発売されています。

リビエラといえば、オーティス・スラッシュ、スティーヴィー・レイ・ヴォーン(SRV)、ロベン・フォードの弾いているイメージが強いね。

「センターブロックの入ったセミアコ構造」はES335に近いですが、ミニハムバッカーピックアップを組み合わせたことによるブライトでキレのあるサウンドが好評

ビグスビーブリッジとドッグイヤーP-90ピックアップを搭載したエピフォンRiviera Custom P93
参考:ビグスビーブリッジとドッグイヤーP-90ピックアップを搭載した旧モデルエピフォンRiviera Custom P93

なおリヴィエラに関しては、つい最近のニュースでOASISノエル・ギャラガーモデルがラインナップに追加となりました。2022年8月の発売です。

ノエルはエピフォンのギターを様々愛用してきたことで有名ですが、今回は「ダークワインレッド」が渋い1980年代初期に製造された個体をモチーフにしたもの。

Epiphone Noel Gallagher Riviera
エピフォン公式Youtubeチャンネル|Epiphone Noel Gallagher Rivieraのデモ動画

ヘッド裏のボリュート付近にサインレプリカが入っており、上述のレギュラーモデルとは異なるストップテイルピース仕様です。

ラインナップの中では販売価格が少し高くなりますが、ソフトケースではなく、ハードケースが付属されているのもありがたいところ。

高級感のある装いが際立つエピフォン上位モデルのシェラトン

ギブソンのES-335には、「兄弟姉妹モデル」としてES-345やES-355といった上位バリエーションがあることをご存知でしょうか。

「レスポールスタンダードに対するレスポールカスタム」の関係性に近いのですが、「カスタムグレードのセミアコ」(上位機種)として独自の進化を遂げたのがエピフォン・シェラトン

画像をタップすると楽天市場で表示 Epiphone Sheraton

「Fancy Vine(ファンシーヴァイン)」と称されるツル植物モチーフのヘッドインレイや、Vマークの入ったブロックポジションマーク、ゴールドハードウェアが、他モデルとは一味違う高級感を醸し出しています。

シェラトンは、OASISのノエルギャラガーや、ブルース界のレジェンド、ジョンリーフッカーが愛用していたギターでもあるよ。

もともと、1958年に登場したシェラトンの型番が「Sheraton II」にアップデートされたのは1980年代中頃のことでした。

その系譜にある現行機種の「Sheraton Pro」には、音作りの幅を広げるのに役立つコイルスプリット機能(ハムバッカー出力→シングルコイル出力)も搭載されています。

カラーオプションは「エボニー、ヴィンテージ・サンバースト、ワインレッド」がおなじみですが、「ミッドナイト・サファイア」も美しい色味ですね。

なお、シェラトンに関しては、アーティストモデルのEmily Wolfe Sheraton Stealthが2021年3月からラインナップされるようになりました。

Epiphone | Emily Wolfe Sheraton Stealth
エピフォン公式Youtubeチャンネル|エミリー・ウォルフ・シェラトンのデモ動画

ギブソン製品のトリニ・ロペスMODELやデイブ・グロールMODELを彷彿させる菱形のダイヤモンドホールが一番の特徴。

「ネックマテリアルやピックアップ・トーンコントロール」といった面でも、シグネチャー版は通常のシェラトンと差別化されています。

エミリー・ウォルフモデルはポジションマークにライトニングボルト(雷)のデザインがあったり、控えめのエイジド処理が行わているのも独特ですね。

ESシリーズ以外のハコモノ(セミアコ・フルアコ)を種類別に比較

ここから先はESシリーズ以外の「アーチトップ・コレクション」に焦点をあててみましょう。

具体的には「アップタウンキャット」「スウィングスター」「ワイルドキャット」があります。これらのエピフォン製品は「セミアコ」でしょうか?

セミホロウ構造ながらセミアコと呼ばれることが多いワイルドキャット
セミホロウ構造ながらセミアコと呼ばれることが多いワイルドキャット

結論から言ってしまうと、UpTown Katはセミアコで、Swingsterはセンターブロックを持たないフルアコに該当します。

Wildkatは2021年末に生産終了が案内されましたが少し毛色が違うセミホロウ構造で「便宜的にセミアコと呼ばれる」ことが多いですね。

冒頭でも触れましたが、フルアコは箱鳴りが豊かに鳴る分、ハウリング対策が必要になるシーンが増えるので注意しましょう。

グレッチ風味を感じさせるエンペラー派生モデルのスウィングスター(フルアコ)

エピフォンには、もともとZepher Emperor Regentというアーチトップ・ジャズギターの最上位機種がありました。

エンペラー(皇帝)という名前に相応しく、「ギブソンのフラッグシップモデルSuper 400に相当する位置付け」の製品です。

画像をタップするとAmazonで表示 Epiphone Swingster

Swingsterはエンペラーからインスピレーションを受けつつ、新しいコンセプトで開発された「フルアコ」で2011年にリリースされたシリーズにあたります。

セミアコに比べると若干ボディが厚いよ。アームがワイヤーハンドルになっているビグスビーがかっこいいね。

現在のラインナップには掲載されていないジョーパスモデルのエンペラーII
現在のラインナップには掲載されていないジョーパスモデルのエンペラーII

「フロストグリーンメタリック、ブラックエイジドグロス、デルタブルーメタリック」といずれのカラーもグレッチのギターに通じる雰囲気があり、カントリー、ジャズ、ロカビリー、ロック系が特におすすめ

ピックアップの直列並列(シリーズ/パラレル)切り替えが可能となっており、音作りの幅は意外と柔軟。

もし実機を試せる機会があれば、そういった配線の効果についてもぜひ確認してみてください。

エピフォンのセミアコでも少し異色の構造になっているワイルドキャット(チェンバード)

Wildkat(ワイルドカット、ワイルドキャット)に関しては、マホガニー材をくり抜いたボディとメイプル材のトップで製作されているセミホロウ構造で初出は1999年。

ギターに詳しい方には「セミアコ」と分類するより、「チェンバーボディ」の呼称がしっくりくるでしょう。

「アンティークナチュラル」「パールホワイト」とフィニッシュに応じて、それぞれ杢目の有無が異なります。

また、ピックアップカバーやビグスビーブリッジのハードウェアカラーも使い分けられていますね。

Wildkat Antique Naturalはフレイムメイプルのトラ杢がチャームポイント
Wildkat Antique Naturalはフレイムメイプルのトラ杢がチャームポイント

音色を表現するなら、レスポール系サウンドに空気感をプラスしたというイメージが近く、P-90ピックアップの特性も相まって骨太な中音域が心地良い特徴のギターです。

ワイルドキャットはしばらく品薄が続いていたところ、2021年秋に生産終了のアナウンスがされ、今のところ中古でないと見つけにくい状況にあります。

画像をタップすると楽天市場で表示 Epiphone Wildkat

レトロなデザインにまばゆい配色のエピフォン新製品アップタウンキャット(セミアコ)

こちらのアップタウンキャットは2020年にリリースされた要注目モデル。

前述したワイルドキャットのデザインとESシリーズ伝統のセミアコ構造が融合したようなコンセプトです。

スウィングスター同様にステージ映えするカラフルなメタリック系のフィニッシュが採用されました。

画像をタップすると楽天市場で表示 Epiphone UpTown Kat

ヘッドロゴのバッジデザインや新設計のミニハムバッカー・ピックアップ、トラピーズ・テイルピースの組み合わせがどこかレトロな雰囲気を演出。

「サファイヤブルー、ルビーレッド、エメラルドグリーン、トパーズゴールド」のうち、ブルー以外は「ゴールドハードウェア」になっているよ。

見た目のイメージだけだと、ワイルドキャットに近い音色を想像するかもしれません。

いざ弾き比べてみると、楽器としてまったく別の個性があり、軽やかでパリッとしたサウンドが心地良く感じると思います。

セミアコともフルアコとも呼ばれる「カジノ」を種類別に比較

日本で「セミアコ」とはセンターブロックのある「シンラインボディのエレキギター」を指すのが一般的です。

カジノの場合はフルホロウ構造なので「セミアコに含めない」のが、どちらかと言えば多数派になっています。

ES-335と見た目は似ているが、カジノはボディ内部にセンターブロックが入っていない。
ES-335と見た目は似ているが、カジノはボディ内部にセンターブロックが入っていない。

その一方で、薄胴のギターを「フルアコ」と呼ぶのは見解が分かれるところで、あえてセミアコのカテゴリにしているギターショップも少なくないです。

WEB検索で「セミアコ」や「フルアコ」の絞り込みをするときには気を付けよう。

原語の「Semi-Acoustic」には広義のニュアンスがあり、海外ではCASINOもよくセミ・アコースティックに含まれています。

検索画面・カテゴリで絞り込む際には、そのあたりを少し意識しておくといいでしょう。以下にカジノの現行機種をチェックしていくことにしましょう。

エピフォン・カジノの現行版レギュラーモデルについて

2ピックアップ仕様のカジノは別称がE230TD、ギブソンES-330の兄弟姉妹モデルとして知られています。

CASINO現行機種では「平行四辺形のパラレログラムインレイ・ポジションマーク、細長いヘッドストック、メタルカバーのピックアップ」など60年代中盤の仕様をモチーフに製作されています。

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1960年代には「ナチュラル色」が標準ラインナップされていなかったのですが、ビートルズのジョン・レノンが塗装を剥いで愛用した影響は大きく近年すっかり定番色となりました。

ナチュラルカラーのカジノでピックガードを外すとJohn Lennonを彷彿させる
ナチュラルカラーのカジノでピックガードを外すとジョンレノンを彷彿させる

さらに最近では以下に挙げる、より安い価格設定のCASINO WORNも評判は上々です。

2020年に登場したウォーンフィニッシュ(艶消し塗装)で、「ウォーンエボニー」がオーソドックスなサテンブラック。

画像をタップすると楽天市場で表示 Epiphone Casino Worn

その他、上記のように渋いくすみ系の「オリーブドラブグリーン」やポップな「ブルーデニム」も絶妙な色合いがたまりません。

レギュラーモデルでは「トラピーズ・テイルピース」がカジノの基本仕様で、少し前に「ビグスビーブリッジ仕様」が一部限定モデルで採用されていました。

ダウンサイズされたカジュアルなカジノクーペは初心者にも人気

「カジノクーペ」については2014年が初出。カジノのスモールサイズ版で、序盤で取り上げたES-335とES-339の関係性と同様です。

画像をタップするとAmazonで表示 Epiphone Casino Coupe

あいにく現時点では「流通在庫限り」になっておりプレミアム価格のショップも散見されます。復刻の予定が分からないので通常価格のモデルを見かけた際は急いだほうがいいでしょう。

ネックジョイントは、近年のレギュラーカジノが16フレット付近にあるところを19フレット付近の浅い位置に変更。

手が小さい方やギター初心者にも弾きやすいスリムなネックシェイプで、ES-339以上に軽量でカジュアルなハコモノとして人気を博しています。

ネックスケール(弦長)自体はレギュラーサイズと共通だね。

本製品もお手頃ながらしっかりカジノらしい箱鳴り感、軽やかなサウンド・キャラクターが踏襲されているのが好評です。

ついにUSA製のエピフォンカジノが2021年の新作として国内入荷

2021年のニュースではUSA製エピフォンカジノの入荷が話題となりました。

もともと2020年のNAMM SHOWで発表されていたのですが、ようやく2021年3月に正式な発売が決定。同5月頃から日本国内の楽器店でも見かけるようになってきました。

それから長いこと入荷後即完売の品薄状況でしたが、直近では2022年9月に再入荷しているショップがありますね。わずかながらレフティも見かけます。

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¥ 330,000(2022/10/08 15:46時点)

ラッカー塗装、ギブソンUSAのドッグイヤー型P-90ピックアップを採用したMADE IN USAのCASINOという、まさにEPIPHONEファン待望のモデル。

製品版のピックアップは、ダークな色味の「ヴィンテージバースト」はプラスチックカバー、やや淡いイエロー系サンバースト「ロイヤルタン」はメタルカバーとなりました。

ヘッド形状が大きい1960年代前半の仕様を再現したデザインで、16フレットジョイント・ナット幅1.687インチ(42.8ミリ)で製作されているのが特徴です。

Epiphone USA Casino Vintage Sunburst
クロサワ楽器65周年記念SHOP
¥ 357,500(2022/10/08 15:46時点)

その他、Epiphoneアーティストモデルのセミアコとフルアコ

最後に、ここまで紹介しきれなかったセミアコ/フルアコのアーティストモデルについて付け加えておきます。

Shinichi Ubukata ES-355(生形真一さんモデルのES-355)に関しては、「2017年に発売されたギブソン製品をベース」に2020年1月からリリースされたものですが、リミテッドモデルゆえに生産終了表記になってしまいました。

ES-355というと「ゴールドハードウェア」が一般的ですが、こちらは渋めの「ニッケルハードウェア」を採用したロックなセミアコ。

ダイヤモンドホールや、バリトンスイッチ(Varitone Switch)によるトーンの可変コントロール、ビグスビーブリッジを搭載したデザインまで再現しています。

ピックアップにもギブソン57クラシックモデルを採用したこだわり具合で、さらにハードケースや認定証も付属しているよ。

続いて2021年10月に発表された新製品B.B.King Lucilleがラインナップされています。

B.B.King Lucille Ebonyについては、ギブソン版/エピフォン版ともに定番機種だったのですが、最近のレギュラーシリーズからは外れていました。

B.B. King Lucille
Epiphone公式YoutubeチャンネルのB.B. King Lucilleデモ動画

タキシード姿が映えるエボニーブラック。2015年に他界したBBキングの生誕96周年のタイミングでひさしぶりの復刻です。

ボディトップにfホールがありませんが、構造的にはセミアコでスペック/デザイン面は「ES-355」に近いモデルとなっています。

一般的なES-355と異なり、メイプルネック/エボニー指板特有のアタックが立ったサウンドが良いですね。今回はヘッド形状のリニューアルに合わせて、キーストンスタイルのペグを採用しています。

6段階のバリトンスイッチに加えて「ブリッジ側でチューニングが微調整できるファインチューナー付きTP6テイルピースになっていること、出力がステレオ/モノラル端子の二系統に分かれていること」もルシールを代表する特徴でしょう。

そして見逃せないのが、2022年10月最新のニュースで発売されたジョー・ボナマッサモデルのES-335です。

ボナマサモデルは2018年に黒いES-355が限定発売されたことを覚えている方もいらっしゃるでしょう。レスポールに関しては現行のエピフォン・アーティストモデルになっていますね。

Epiphone Joe Bonamassa 1962 ES-335
Epiphone公式YoutubeチャンネルのEpiphone Joe Bonamassa 1962 ES-335デモ動画

彼自身が類まれなるギタリストとして高く評価されていることはもちろん、とびきりのギターコレクターとしても有名。

ブロックポジションマークの1962年仕様で、カスタムメイドプレート、マエストロヴァイブローラの組み合わせはヴィンテージギブソンファンにたまらない通好みのスペックです。

以上、「Epiphoneのセミアコ/フルアコ全機種解説」で結構なボリュームになってしまいましたが、多少なりともギター選びのお役に立てば幸いです。

ご覧いただきありがとうございました。

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