今回は元楽器店員によるエピフォン・セミアコ/フルアコの現行モデル解説、選び方ガイドです。
2020年に大幅にラインナップが再編成されたのちに続々と新製品の登場もありました。本記事は2023年6月時点の資料としてお役に立てるよう最新版・全機種の特徴をチェックしてみようと思います。
まず、ギター初心者の方だと、「セミアコとエレアコの違い」に戸惑いがちかもしれません。最初におさらいしておくと、
「セミアコ」は、ブルース、ジャズ、ロック、フュージョン、ソウル、ファンク、ポップスなど多様なジャンルのギタリストに愛用されてきました。
あくまでセミアコは「エレキギターに空洞(ホロウ構造)を持たせたもの」で、エレアコは「アコースティックギターにピックアップ(マイク)を搭載したもの」となります。
「フルアコ」については、セミアコより楽器内に設けられた空洞が大きく、ジャズギターとして演奏されることが多いですね。
こちらは「フルアコースティックギター」の略称ですが、通常「アコギ」ではなく「エレキギター」の方に分類されます。
ボディに空洞があるから、大音量でディストーションを深くかけるには不向きだよ。
Epiphone現行製品のフルアコは、ロカビリーやロック、ポップスにも相性がいいモデルが増えているので参考にしてみてください。
ESシリーズのセミアコ最新機種・全モデルを種類別に比較
それでは、もっともスタンダードなギブソン直系のESシリーズ現行機種(3種類プラスアルファ)について特徴を見ていきましょう。
セミアコは薄胴(シンライン)のギターボディ内にセンターブロックを設けて剛性を確保してあります。
端的にはハウリングのリスクを軽減しながら、適度なアコースティック感と芯のある音色を奏でてくれるのが魅力です。
Epiphoneオリジナル製品の「リヴィエラとシェラトン」も構造が類似しているので一緒に解説していきます。
エピフォンDOTと呼ばれていた王道モデルがES335にリニューアル
エレキギター業界で「セミアコの代名詞」といえば、すなわち「ギブソンのES-335」です。
エピフォン版のレギュラーモデルは長年「EPIPHONE DOT(ドット)」という品名で親しまれていたところ、オリジナルESコレクションの新製品からは正式にES-335の名前を冠しています。
指板面のポジションマークが「シンプルな丸型」なのは、1950年代後半から1960年代前半までのスペックで「ドット」と呼ばれる所以(ゆえん)です。
「チェリー」と「ヴィンテージサンバースト」は双方とも335を代表するカラーだね。
最新版では下画像の旧製品と違い、ヘッド形状まで当時のミシガン州カラマズー工場時代に近づけたデザインかつクラウン(王冠)インレイに変更されました。
他にも旧来のDOTモデルとは「ネックバインディングの有無・ピックガードデザイン」がまるで別物。新作はプラスチックボタンのクルーソンスタイル・ペグ仕様に進化を遂げています。
フレイムメイプル仕様のES335 Figuredはブロックポジションマーク
同様に「エピフォン・インスパイアドバイギブソン」のES335では、型番末尾に「フィギュアド」表記が付いたバリエーションがあります。
直訳すると「模様がある」という語義で、美麗な杢目(もくめ)が出ているフレイムメイプルトップ仕様を表したものです。
現行製品では「ブルーベリーバースト」「ラズベリーティーバースト」の2色が用意され、ギターの表裏両面ともフレイム模様の木材で華やかな印象になりますね。
搭載されているピックアップ(マイク)については、先に取り上げたプレーントップ・モデルと共通のAlnico Classic PRO。
特に注目してもらいたい部分で、ES-335 Figuredの方は前述のES-335と違い「60年代中期以降の個体に見られるスモールブロック・ポジションマーク」を採用しているのが大きな特徴です。
スモールボディのセミアコはエピフォンにもES339がラインナップ
コンパクトサイズのセミアコについて、もともとギブソン本家でES-339という製品が登場したのは2007年から。
ヴィンテージリイシュー(復刻)とは異なり、「現代的なニーズに応える路線」で2011年以降エピフォン・ブランドに移植された経緯があります。
ネックスケール(弦長)は通常サイズのES-335と共通ながら、ボディ側がずいぶん小さくなっており狭めなステージのライブでも動きやすいです。
旧版「ES-339 PRO」と異なり、最新版はヘッド形状をアップデート。安定したチューニング/サスティーンに貢献する「金属ツマミのグローバー・ロトマチックペグ」が搭載されました。
一般的なセミアコは、ストラトやレスポールといったソリッドボディのエレキギターなどと比較したときにボディ幅が大きく感じるはずです。
写真だけでは分かりにくいかもしれませんが、ES-339の場合は小柄な日本人にとっても扱いやすい小型サイズで、自ずと軽量に仕上がっているところも人気。
現在は「チェリー、ヴィンテージサンバースト、ナチュラル」の他、ギブソンのカスタム色としておなじみ「ペルハムブルー」が選べます。
ミニハム・サウンドにファンが多いEPIPHONEオリジナルのリビエラ
続いておすすめするセミアコは「エピフォン・リビエラ(リヴィエラ)」で、別名が「E360TD」といいます。
リビエラは段違いブランコ状の「Frequensator(フリクエンセーター)テイルピース」が有名で、平行四辺形(パラレログラム)形状のポジションマークも忠実に再現されました。
現行機種では、Rivieraリリース当初のレッド~イエローに見えるグラデーションを復刻した「ロイヤルタン・フィニッシュ」と、1960年代後半の個体を彷彿させる「スパークルバーガンディ・フィニッシュ」が発売されています。
リビエラといえば、オーティス・スラッシュ、スティーヴィー・レイ・ヴォーン(SRV)、ロベン・フォードの弾いているイメージが強いね。
「センターブロックの入ったセミアコ構造」はES335に近いですが、ミニハムバッカーピックアップを組み合わせたことによるブライトでキレのあるサウンドが好評。
なおリヴィエラに関しては、2022年8月にOASISノエル・ギャラガーモデルがラインナップに追加となりました。
ノエルはエピフォンのギターを様々愛用してきたことで有名ですが、今回は「ダークワインレッド」が渋い1980年代初期に製造された個体をモチーフにしたもの。
ヘッド裏のボリュート付近にサインレプリカが入っており、上述のレギュラーモデルとは異なるストップテイルピース仕様です。
ラインナップの中では販売価格が少し高くなりますが、ソフトケースではなく、ハードケースが付属されているのもありがたいところでしょう。
高級感のある装いが際立つエピフォン上位モデルのシェラトン
さて、ギブソンのES-335には、「兄弟姉妹モデル」としてES-345やES-355といった上位バリエーションがあることをご存知でしょうか。
「レスポールスタンダードに対するレスポールカスタム」の関係性に近いのですが、「カスタムグレードのセミアコ」(上位機種)として独自の進化を遂げたのがエピフォン・シェラトン。
「Fancy Vine(ファンシーヴァイン)」と称されるツル植物モチーフのヘッドインレイや、Vマークの入ったブロックポジションマーク、ゴールドハードウェアが、他モデルとは一味違う高級感を醸し出しています。
シェラトンは、OASISのノエルギャラガーや、ブルース界のレジェンド、ジョンリーフッカーが愛用していたギターでもあるよ。
もともと、1958年に登場したシェラトンの型番が「Sheraton II」にアップデートされたのは1980年代中頃のことでした。
その系譜にある現行機種の「Sheraton Pro」には、音作りの幅を広げるのに役立つコイルスプリット機能(ハムバッカー出力→シングルコイル出力)も搭載されています。
カラーオプションは「エボニー、ヴィンテージ・サンバースト、ワインレッド」がおなじみですが、「ミッドナイト・サファイア」も美しい色味ですね。
なお、シェラトンに関しては2023年5月からエピフォン150周年モデルも登場しております。
「ヴィンテージ・サンバーストとナチュラル」の展開で、既存のモデルと見分けるにはピックアップとブリッジに注目してみましょう。
低音弦と高音弦で段違いになっている「フリークエンセイター・スプリット・トラピーズ・テールピース」とEpiphone ProBuckerのミニハムバッカー仕様を組み合わせることにより、一層ヴィンテージの復刻を重視したスペックとなっております。
さらにシェラトン関連で補足しておくと、2021年3月からラインナップされているアーティストモデルのEmily Wolfe Sheraton Stealthですね。
そしてその新バージョンとしてEmily Wolfe White Wolfe Sheratonが2023年6月に発売されています。
ギブソン製品のトリニ・ロペスMODELやデイブ・グロールMODELを彷彿させる菱形のダイヤモンドホールが一番の特徴。
「ネックマテリアルやピックアップ・トーンコントロール」といった面でも、シグネチャー版は通常のシェラトンと差別化されています。
エミリー・ウォルフモデルはポジションマークにライトニングボルト(雷)のデザインがあったり、控えめのエイジド処理が行わているのも独特ですね。
ESシリーズ以外のハコモノ(セミアコ・フルアコ)を種類別に比較
ここから先はESシリーズ以外の「アーチトップ・コレクション」に焦点をあててみましょう。
具体的には「アップタウンキャット」「スウィングスター」そして最近復刻された「ブロードウェイ」があります。これらのエピフォン製品は「セミアコ」でしょうか?
結論から言ってしまうと、UpTown Katはセミアコで、Swingsterはセンターブロックを持たないフルアコに該当します。
Broadwayは2023年の150周年記念に復刻されたモデルで、とりわけジャズギター色の強いフルホロウモデルですね。
冒頭でも触れましたが、フルアコは箱鳴りが豊かに鳴る分、ハウリング対策が必要になるシーンが増えるので注意しましょう。
グレッチ風味を感じさせるエンペラー派生モデルのスウィングスター(フルアコ)
スウィングスターから見ていきます。エピフォンには、もともとZepher Emperor Regentというアーチトップ・ジャズギターの最上位機種がありました。
エンペラー(皇帝)という名前に相応しく、「ギブソンのフラッグシップモデルSuper 400に相当する位置付け」の製品です。
Swingsterはエンペラーからインスピレーションを受けつつ、新しいコンセプトで開発された「フルアコ」で2011年にリリースされたシリーズにあたります。
セミアコに比べると若干ボディが厚いよ。アームがワイヤーハンドルになっているビグスビーがかっこいいね。
「フロストグリーンメタリック、ブラックエイジドグロス、デルタブルーメタリック」といずれのカラーもグレッチのギターに通じる雰囲気があり、カントリー、ジャズ、ロカビリー、ロック系が特におすすめ。
ピックアップの直列並列(シリーズ/パラレル)切り替えが可能となっており、音作りの幅は意外と柔軟。
試奏できる機会があれば、配線の効果についてもぜひ確認してみてください。
レトロなデザインにまばゆい配色を組み合わせたアップタウンキャット(セミアコ)
そして、こちらのアップタウンキャットは2020年からリリースされている要注目モデル。
生産終了となったワイルドキャットのデザインとESシリーズ伝統のセミアコ構造が融合したようなコンセプトです。
スウィングスター同様にステージ映えするカラフルなメタリック系のフィニッシュが採用されました。
ヘッドロゴのバッジデザインや新設計のミニハムバッカー・ピックアップ、トラピーズ・テイルピースの組み合わせがどこかレトロな雰囲気を演出。
「サファイヤブルー、ルビーレッド、エメラルドグリーン、トパーズゴールド」のうち、ブルー以外は「ゴールドハードウェア」になっているよ。
旧ワイルドキャットを知っている方だと、雰囲気的に近い音色を想像するかもしれませんが、いざ弾き比べてみると、楽器としてまったく別の個性があり、軽やかでパリッとしたサウンドが心地良く感じると思います。
2023年に150周年モデルとして復刻されたブロードウェイ
それから2023年に150周年記念で復刻されることになったのが、もともと1931年に発売されたブロードウェイというモデル。
ニューヨークの劇場街に由来する華やかなモデル名ですね。ギブソン傘下になる以前からのエピフォンを代表する歴史ある一本。
王道のアーチトップジャズギターで、ジャズギターやビッグバンドとして定番のフルサイズボディが特徴です。
ブロードウェイも先に挙げたシェラトンと同様に、ゴールドハードウェア仕様のブリッジ、フリークエンセイタ―・スプリットトラペーズ・テールピースがしっくりきますね。
「ダークワインレッド、ヴィンテージ・サンバースト」いずれも上品な雰囲気。メイプル材のサイドバックにスプルース材のトップを組み合わせた正統派で、ばっちり自然でリッチな響きが楽しめます。
セミアコともフルアコとも呼ばれる「カジノ」を種類別に比較
ここからはエピフォン・カジノについてトピックを分けて整理していきたいと思います。
日本で「セミアコ」とはセンターブロックのある「シンラインボディのエレキギター」を指すのが一般的です。
カジノの場合はフルホロウ構造なので「セミアコに含めない」のが、どちらかと言えば多数派になっています。
その一方で、薄胴のギターを「フルアコ」と呼ぶのは見解が分かれるところで、あえてセミアコのカテゴリにしているギターショップも少なくないです。
WEB検索で「セミアコ」や「フルアコ」の絞り込みをするときには気を付けよう。
原語の「Semi-Acoustic」には広義のニュアンスがあり、海外ではCASINOもよくセミ・アコースティックに含まれています。
検索画面・カテゴリで絞り込む際には、そのあたりを少し意識しておくといいでしょう。以下にカジノの現行機種をチェックしていくことにしましょう。
エピフォン・カジノの現行版レギュラーモデルについて
2ピックアップ仕様のカジノは別称がE230TD、ギブソンES-330の兄弟姉妹モデルとして知られています。
CASINO現行機種では「平行四辺形のパラレログラムインレイ・ポジションマーク、細長いヘッドストック、メタルカバーのピックアップ」など60年代中盤の仕様をモチーフに製作されています。
1960年代には「ナチュラル色」が標準ラインナップされていなかったのですが、ビートルズのジョン・レノンが塗装を剥いで愛用した影響は大きく近年すっかり定番色となりました。
さらに最近では以下に挙げる、より安い価格設定のCASINO WORNも評判は上々です。
2020年に登場したウォーンフィニッシュ(艶消し塗装)で、「ウォーンエボニー」がオーソドックスなサテンブラック。
その他、渋いくすみ系の「オリーブドラブグリーン」や上記のようにポップな「ブルーデニム」も絶妙な色合いがたまりません。
レギュラーモデルでは「トラピーズ・テイルピース」がカジノの基本仕様で、少し前に「ビグスビーブリッジ仕様」が一部限定モデルで採用されていました。
最新版のカジノは150周年記念でギグバッグがアップグレードされていますね。
ダウンサイズされたカジュアルなカジノクーペは初心者にも人気
「カジノクーペ」については2014年が初出。カジノのスモールサイズ版で、序盤で取り上げたES-335とES-339の関係性と同様です。
あいにく現時点では「生産完了・流通在庫限り」になっており中古で探すのが現実的なところでしょう。価格が高騰している場合もあるのでご注意ください。
ネックジョイントは、近年のレギュラーカジノが16フレット付近にあるところを19フレット付近の浅い位置に変更。
手が小さい方やギター初心者にも弾きやすいスリムなネックシェイプで、ES-339以上に軽量でカジュアルなハコモノとして人気を博しています。
ネックスケール(弦長)自体はレギュラーサイズと共通だね。
本製品もお手頃ながらしっかりカジノらしい箱鳴り感、軽やかなサウンド・キャラクターが踏襲されているのが好評です。
2021年に発売されたUSA製のエピフォンカジノも徐々に見かけるように
2021年にはUSA製エピフォンカジノの国内入荷が話題となりました。
もともと2020年のNAMM SHOWで発表されたニュースなのですが、ようやく2021年3月に正式な発売が決定。同5月頃から日本国内の楽器店でもまれに見かけるようになりました。
とはいえ長いこと入荷後即完売の品薄状況は続いており、直近2023年折り返しのタイミングでようやく店頭に並ぶ機会が増えてきたかなという状況です。
ラッカー塗装、ギブソンUSAのドッグイヤー型P-90ピックアップを採用したMADE IN USAのCASINOという、まさにEPIPHONEファン待望のモデル。
製品版のピックアップは、ダークな色味の「ヴィンテージバースト」はプラスチックカバー、やや淡いイエロー系サンバースト「ロイヤルタン」はメタルカバーとなりました。
ヘッド形状が大きい1960年代前半の仕様を再現したデザインで、16フレットジョイント・ナット幅1.687インチ(42.8ミリ)で製作されているのが特徴です。
その他、Epiphoneアーティストモデルのセミアコとフルアコ
最後に、ここまで紹介しきれなかったセミアコ/フルアコのアーティストモデルについて付け加えておきます。
Shinichi Ubukata ES-355(生形真一さんモデルのES-355)に関しては、「2017年に発売されたギブソン製品をベース」に2020年1月からリリースされたもの。
限定本数が完売となり一度は生産終了となりましたが、2023年3月にEbony、Sixties Cherry、Classic White、Olive Drab、Pelham Blueといった豊富なカラーバリエーションでver.02が再販されることになりました。
ES-355というと「ゴールドハードウェア」が一般的ですが、いずれも渋めの「ニッケルハードウェア」を採用したロックなセミアコ。
ダイヤモンドホールや、バリトンスイッチ(Varitone Switch)によるトーンの可変コントロール、ビグスビーブリッジを搭載したデザインまで再現しています。
ピックアップにもギブソン57クラシックモデルを採用したこだわり具合で、さらにハードケースや認定証も付属しているよ。
続いて2021年10月に発表されたB.B.King Lucilleを見てみましょう。
B.B.King Lucille Ebonyについては、ギブソン版/エピフォン版ともに定番機種だったのですが、最近のレギュラーシリーズからは外れていました。
タキシード姿が映えるエボニーブラック。2015年に他界したBBキングの生誕96周年のタイミングでひさしぶりの復刻です。(時間差でホワイトやチェリーといったバリエーションも加わりました。)
ボディトップにfホールがありませんが、構造的にはセミアコでスペック/デザイン面は「ES-355」に近いモデルとなっています。
一般的なES-355と異なり、メイプルネック/エボニー指板特有のアタックが立ったサウンドが良いですね。今回はヘッド形状のリニューアルに合わせて、キーストンスタイルのペグを採用しています。
6段階のバリトンスイッチに加えて「ブリッジ側でチューニングが微調整できるファインチューナー付きTP6テイルピースになっていること、出力がステレオ/モノラル端子の二系統に分かれていること」もルシールを代表する特徴でしょう。
そして見逃せないのが、2022年10月から発売されたジョー・ボナマッサモデルのES-335です。
ボナマサモデルは2018年に黒いES-355が限定発売されたことを覚えている方もいらっしゃるでしょう。レスポールに関しては現行のエピフォン・アーティストモデルになっていますね。
彼自身が類まれなるギタリストとして高く評価されていることはもちろん、とびきりのギターコレクターとしても有名。
ブロックポジションマークの1962年仕様で、カスタムメイドプレート、マエストロヴァイブローラの組み合わせはヴィンテージギブソンファンにたまらない通好みのスペックです。
あとはかなり玄人好みな渋いチョイスなのですが、70年代を彷彿させるウォルナットフィニッシュのES-335が2023年4月に発売となっています。こげ茶に近い濃いブラウンカラーですね。
My Morning Jacket(マイ・モーニング・ジャケット)のJim JamesモデルES-335で、ギブソンから2021年に世界限定300本で製作されたモデルのエピフォン版となっています。
以上、「Epiphoneのセミアコ/フルアコ全機種解説」でかなりのボリュームになってしまいましたが、多少なりともギター選びのお役に立てば幸いです。
最後までご覧いただきありがとうございました。