2027年に結成10周年を迎えるRoselia、氷川紗夜モデル(声優は工藤晴香さん)のギターは現在4製品がラインナップされています。
本記事では元楽器店員視点で、SAYOモデル各製品仕様の違いや特徴、見分け方についてギター初心者でも読みやすく解説してみました。
氷川紗夜モデルの発売時期と現在価格
まず、第一弾と第二弾で発表されたモデルが下記です。
2017年6月30日発表モデル
ESP M-II ROSELIA SAYO(メーカー希望小売価格:税込657,800円)
BanG Dream! M-II SAYO(メーカー希望小売価格:税込74,800円)
2019年2月21日発表モデル
ESP M-II SAYO II(メーカー希望小売価格:税込657,800円)
ESP M-II SAYO II FR(メーカー希望小売価格:税込682,000円)
※ミニギターとしてBanG Dream! M-II SAYO Mini(メーカー希望小売価格:税込60,500円)が2020年7月20日に発表されましたが現在は生産完了となっています。
その後、2023年2月、2025年6月、2025年12月、2026年6月の価格改定を経て、現行ラインナップのメーカー希望小売価格は下表の通りです。
| モデル名 | メーカー希望小売価格 |
| ESP M-II ROSELIA SAYO | 税込957,000円 |
| ESP M-II SAYO II | 税込891,000円 |
| ESP M-II SAYO II FR | 税込1,001,000円 |
| BanG Dream! M-II SAYO | 税込110,000円 |
型番が似通っているので判別が少々難しいですね。以下で各製品の違いや特徴を解説していきましょう。
氷川紗夜モデルの上位機種と廉価版はヘッドロゴで見分けられる
氷川紗夜モデルは、バンドリ!ガールズバンドパーティ!の正式なコラボレーションモデルとしてESPがプロデュースを手がけています。
ESP(イーエスピー)とは1975年に創業された日本の老舗楽器メーカー/ギターショップで、本製品はESP定番機種のM-II(エムツー)をアレンジした仕様です。
グレードの違いを簡単に見分けるためには楽器のヘッド部分に注目してみましょう。
「ヘッドロゴがESP表記になっている」ほうが劇中モチーフかつ、工藤晴香さんがRoseliaの活動で使用している上位グレードであり、「ヘッドロゴがBanG Dream!表記になっている」ほうが、そのデザインを踏襲した廉価版グレードにあたります。
Roselia 1stLIVE「Rosenlied」で使用した機材はこちらです🌹
— 工藤晴香⚡︎KDHR 10/11ソロLIVE (@kudoharuka910) July 5, 2017
演奏しながらエフェクター踏むのに早く慣れたいな。 pic.twitter.com/s2yxn1Dsn4
ESPブランド版の氷川紗夜モデルの特徴
ここから、もう少し具体的に製品仕様を見てみましょう。ESPブランドの上位機種には3種類の紗夜モデルがありましたよね。
日本製の受注生産品で、メーカー直営店として「ESP CRAFTHOUSE(イーエスピー・クラフトハウス)」「BIG BOSS(ビッグボス)」が挙げられますが、他の大手楽器店でもESP製品の取り扱いがあればオーダー可能です。
本記事更新時点では注文後の納期は約2年が目安になっています。楽器店によっては「事前発注していた個体」が見つかることもあるので、少しでも早く入手したいときは複数店舗で納期を確認してみるのもおすすめです。
SAYOギター、たくさんの方の手元に届きつつあるようで嬉しいです⚡︎
— 工藤晴香⚡︎KDHR 10/11ソロLIVE (@kudoharuka910) December 27, 2017
私がLIVE等で使用しているSAYOギターは4本あります!同じように見えますが、実は色々と仕様が違うんです🎸 pic.twitter.com/coE5IPqp3O
暑さに耐えてくれてありがとう🌹
— 工藤晴香⚡︎KDHR 10/11ソロLIVE (@kudoharuka910) August 22, 2020
(MC中にめっちゃチューニング確認してました)
Avant-garde HistoryとRinging Bloomはギターソロをアームでアレンジしました♫ 気付いた人いるかな?https://t.co/z4Tmg9e6DY pic.twitter.com/DXUOtFCObq
M-II ROSELIA SAYOはピックアップカバーやバインディングで見分ける
ESP版上位機種のうち最初にリリースされた紗夜モデルは「M-II ROSELIA SAYO」という型番です。
ボディ中央付近、音を拾うマイクの部分に「EMG81ピックアップ」を搭載しているモデルで、EMGロゴ入りのフラットなピックアップカバーが他製品と見分けやすい特徴になっています。
ESP M-II ROSELIA SAYO
M-II ROSELIA SAYOは「バスウッド」という比較的フラットな音響特性を持つ木材で製作されており、写真を拡大するとボディ周囲に黒い縁取りが付いているのが見えると思います。
「ボディバインディング」と呼ばれる装飾であり、引き締まった印象になりますね。ピックアップカバーとボディバインディングは、後発モデルとの違いとして代表的な部分でしょう。
M-II SAYO IIはダブルストライプのポジションマークで蓄光インレイ採用
アップデート版のM-II SAYO II(エムツー・サヨツー)では、ピックアップ(マイク)の種類が「EMG」ではなく「Seymour Duncan(セイモア・ダンカン)」というメーカーのものになりました。
ピックアップにカバーが付いておらず、中の「ポールピース」や「ボビン」が見えているのも特徴です。具体的には「SENTIENT」「NAZGÛL」という種類が搭載されています。
ESP Roselia 氷川紗夜 Model M-II SAYO II
デザイン面では、指板(しばん)のポジションマークが四角形からダブルストライプデザインに変更。Roseliaを象徴するバラの埋め込み模様(インレイ)にはLuminlayという蓄光素材を採用しているのもポイントです。
ボディ材は中音域に粘りのあるサウンドが出しやすいアルダーで製作。また、「コイルスプリット機能」によって、手元でピックアップの出力方式を切り替えられる配線になっています。
M-II SAYO II FRはロック式ブリッジを搭載しておりアーム奏法が可能
アップデートされたM-II SAYO IIでは、「FR」というバリエーションもオーダー可能です。
「FR」は「Floyd Rose」の略称で、弦をボディ背面から裏通しする他モデルと異なり、ロック式のブリッジを採用しています。
ESP Roselia 氷川紗夜 Model M-II SAYO II FR
ギターの裏側に「トレモロスプリング」というバネが入っており、アームバーを操作することで音程を大きく変化させるプレイが可能です。
Roseliaでアーミング奏法が目立つ曲は少ないですが、ライブアレンジでは取り入れられるケースがありますね。
さらに「EVH D-Tuna」と「Arming Adjuster」を搭載しているため、Roselia楽曲で多用されるドロップDチューニングから瞬時にレギュラーチューニングに切り替えることも可能です。
BanG Dream!ブランド版の氷川紗夜モデルの特徴
続いて、「BanG Dream!ブランド」のほうの氷川紗夜モデルを見てみましょう。
ESPが取り扱っている製品に変わりはないものの生産工場や木材、パーツなどを見直した廉価版にあたります。
なるべく上位機種のデザインや雰囲気を踏襲しながらコストパフォーマンスを追求したモデルです。
今日は初心に帰れた1日でした。ギター弾いて寝よ。
— 工藤晴香⚡︎KDHR 10/11ソロLIVE (@kudoharuka910) October 1, 2017
ESP渋谷クラフトハウスさんにてRoselia試奏フェア実施中です!スタッフさんから「たくさんの方が来てますよ〜!」とお聞きしました。ありがとうございます🌹
私も試奏したよー! pic.twitter.com/4OUgbHKSsu
BanG Dream! M-II SAYOは初期デザインを踏襲しつつお手頃価格を実現
バンドリ!ブランドの紗夜モデルは、冒頭で紹介したM-II ROSELIA SAYOと同時に発売されており、基本的なデザインや仕様もそれに近いです。
ESP版との違いで目にとまりやすいのは、指板のインレイがバラではなく、四角いROSELIAロゴになっているところ。ピックアップ(マイク)も見た目は似ていますが、こちらは電池を使わないパッシブ仕様の「GH-1G」が搭載されています。
BanG Dream! M-II SAYO
発売当初はバスウッドボディ/ローズウッド指板の組み合わせだったのが、現在はアルダーボディ/パーフェロー指板に変更、使用木材は生産時期によって異なります。
コストパフォーマンスを重視したモデルながら、ネックの付け根を滑らかに成形したヒールレスカットのセットネック構造を採用しており、24フレットの高音域まで弾きやすい設計です。
BanG Dream! M-II SAYO Miniはボルトオンのミニギターで生産完了品
バンドリ・ブランド版の氷川紗夜モデルをもとにしたミニギターが2020年10月に発売されましたが、現在はDISCONTINUED(生産完了)となっています。
「ヘッド付け根付近にあるナットからブリッジサドルまでの寸法」のことをスケール(弦長)というのですが、通常版のBanG Dream! M-II SAYOが648mmスケールなのに対して、約20%短い521mmスケールを採用しています。
BanG Dream! M-II SAYO Mini
ギター全体のサイズも縮小されており、ピックアップ、ブリッジ、コントロールといったパーツ類まで、違和感の少ないバランスで製作されていました。
「ボルトオン」と呼ばれるネジ留め方式のネックジョイントで22フレット仕様になっているため、演奏できる音域はレギュラーサイズの機種より一音分狭くなっていることに注意しましょう。
工藤晴香(くどはる)さん本人使用のギター機材について補足
以上、ロゼリアSAYOモデルの違いと主な特徴を整理してみました。
最後に、くどはるさん本人がライブで使用しているギターについては、市販モデル以外の特別仕様があることを補足しておきます。
ピックアップに着目すると、市販モデルに採用されているEMG 81やSeymour Duncan SENTIENT/NAZGÛLだけでなく、Seymour Duncan Jupiter Rails、P-90タイプのSeymour Duncan Phat Cat SPH90-1やVintage P90 Silencer、Fishman Fluence Modern Humbuckerなどを搭載したギターも使用しています。
この状態を「林」って呼んでる。 pic.twitter.com/P7HqqIQPFj
— 工藤晴香⚡︎KDHR 10/11ソロLIVE (@kudoharuka910) January 22, 2024
Animelo Summer Live 2025 "ThanXX!"
— 工藤晴香⚡︎KDHR 10/11ソロLIVE (@kudoharuka910) August 29, 2025
<DAY1 >
GG / ReoNa with GreatGuitarists
氷川紗夜として出演しました!!!
2つで1つ!?#アニサマ #Roselia #ReoNa pic.twitter.com/cViMtjkxua
ほかにも、トーンノブの位置に白いキルスイッチを増設した例や、E-IIのM-IIの7弦モデルにFishman Fluence Modern Humbuckerを搭載した例、ダブルネックギターの登場も話題になりました。
過去のライブ映像や雑誌の特集を見ながら、使われていたギターの違いを追ってみるのも楽しみ方のひとつです。
ギター本体以外のアクセサリー類でいうと、Roseliaロゴ入りのギタークロス「CL-35 Roselia CLOTH」やギターストラップ「ES-S-95 ROSELIA」が販売されているのであわせてチェックしてみてください。
以上、最後までご覧いただきありがとうございました。





