Morfonica(モルフォニカ)のメンバー機材、桐ヶ谷透子モデルのギターと広町七深モデルのベースの製品化が発表されたのは2021年5月21日のこと。
2021年6月末の出荷開始時からたびたび品薄になってきましたが、お手頃価格の廉価版の方は2024年1月現在、即納可能な楽器店も増えてきました。
当時、Morfonicaとして2回目の単独ライブ、Special Live「Andante」開催に合わせてリリースされた感じだね。
本記事では元楽器店員が音楽機材の知識に自信がない方、エレキギター・エレキベース初心者でも分かりやすいように、バンドリ・モルフォニカモデルの情報を解説してみたいと思います。
ESPおよびBanG Dream!ブランドのモルフォニカモデルについて
順を追って説明していくと、2021年に製品の一般販売が決定したモルフォニカのギター・ベースは下記です。
- 直田姫奈(すぐたひな)さんが演じる桐ヶ谷透子(きりがやとうこ)モデルのギター
- 西尾夕香(にしおかゆうか)さんが演じる広町七深(ひろまちななみ)モデルのベース
それぞれに2モデルずつなので、合計4機種のバリエーションがあります。
🦋Morfonica商品情報🦋
— バンドリ! BanG Dream! 公式 (@bang_dream_info) May 21, 2021
Morfonicaの楽器に関連する商品が発売決定です🎉
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楽器の製作を手がけているのは、先行して登場したポピパやロゼリアのアーティストモデルと同様にESP(イーエスピー)というメーカーです。
1975年に創業された日本を代表する老舗メーカーで、楽器の製造だけでなく、音楽教育・専門学校の運営でも有名でしょう。
具体的な製品ラインナップとして、ギターとベースそれぞれに下記の2パターンがリリースされています。
- 日本製のハンドメイドで、本人使用機材と同等のクオリティを備えた「ESPブランド版」
- 基本デザインを踏襲しながら、海外工場生産でコストを抑えた「BanG Dream!ブランド版」
メーカー希望小売小売価格については、
- TOKOモデル:上位機種が税込759,000円、廉価版が税込81,400円(※上位機種は価格改定後に税込792,000円)
- NANAMIモデル:上位機種が税込748,000円、廉価版が税込74,800円(※上位機種は価格改定後に税込781,000円)
でリリースされました。
このうち上位機種に関しては、注記の通り2023年2月1日受注分からメーカー希望小売価格の改定が行われた経緯があります。
メーカー直営店にあたるBIGBOSSやESP CRAFT HOUSE、および他の大手楽器店でも二割引きされたのが標準価格です。
モルフォニカのギター担当、桐ヶ谷透子(直田姫奈さん)モデルはARROW FR TOKO
さて、ギターのほうから見ていきます。桐ヶ谷透子(CV直田姫奈さん)モデルは、ESPオリジナル変形シェイプの「アロー」シリーズがもとになっています。
直訳すると「矢」「矢印」の意味ですが、非対称の鋭角的なVシェイプでキレのあるパワフルなサウンドが魅力です。
ESPブランド版、バンドリブランド版の両方とも「アルダー」という木材で製作されたボディ本体。
ハードメイプル・スルーネック構造と呼ばれる、「ボディ中央部にネック材を挟み込む構造」でタイトなアタック感と伸びのある低音に定評があります。
じつは、ガルパの立ち絵と公式イラストでは「ギターの弦を通す金属部分(ブリッジパーツ)が二種類」ありました。
プロトタイプでは別仕様も製作されていましたが、製品化されたのは今のところ「FR仕様(フロイドローズ)」のみで、ダイナミックに音程を変化させる奏法(アームダウン)に対応しているのが特徴です。
ついに始動したバンドリ!第4のリアルバンドのMorfonica!ギターはESP-ARROW、ベースはESP BOTTOM BUMPを元に指板にはバンドイメージの🦋🦋🦋🦋🦋が羽ばたいてます!!
— ESP Guitars JAPAN🤟🏼🎸 (@ESPGuitarsJP) March 6, 2020
特別に製作途中の指板を公開!
CM→ https://t.co/1ISlCoQDJr#espguitars #Morfonica #モルフォニカ #ガルパ #バンドリ pic.twitter.com/MGkwv0qqHa
指板のポジションマーク部分には、レコンストーン(人工石)のインレイが埋め込まれていて、モルフォニカを象徴する5匹のモルフォ蝶がモチーフとしてあしらわれています。
下記の写真ではESP版(高価格)のほうがやや淡い色味の蝶々で、バンドリ版(低価格)のほうが青色が強いのが分かるでしょうか。
「上位機種と廉価版の違い」としては、指板材とヘッドロゴのデザインが異なっているので見比べてみてください。
上位機種の指板材は初期がリッチライト材で、2023年6月15日以降の受注分からエボニー材に変更されました。廉価版はパーフェロー材ですね。
また、「ピックアップ」というマイクの種類が「上位機種EMG81が廉価版がGH-1G」でカバーも少し意匠が異なっています。
EMGピックアップのほうだけ、ボディバックに電池を入れる仕様(アクティブ)になっているよ。
「Bang Dream! ARROW FR TOKO」は本記事更新時点で即納可能な店舗が複数あり。「ESP-ARROW FR TOKO」は、オーダーしてから納期が「約10カ月~」かかる受注生産扱いです。
モルフォニカのベース担当、広町七深(西尾夕香さん)モデルはBOTTOM BUMP PJ NANAMI
続いてベースですね。広町七深(CV西尾夕香さん)モデルのベースは、「ボトムバンプPJ」という既存機種をカスタムアレンジしたシースルーブラック仕上げ。
ボディ中心付近からカッタウェイ(ネックジョイント付近)にかけて絞られた、コンパクトなサイズ感ゆえにライブで動き回るときにもに扱いやすいのが特徴です。
BOTTOM BUMPはピッキングのニュアンスに忠実でレスポンス性に優れた力強いサウンドが人気。
現行レギュラー版のBOTTOM BUMPだと「アッシュ材のボディにハードメイプル/ウォルナット/パデューク材の7ピースネック」という木材を組み合わせるのが標準となっています。
広町七深モデルの本製品では「アルダー材のボディにハードメイプル材の3ピースネック」という比較的トラディショナルな組み合わせが採用されました。
コアなファンの方だとピックアップ配列が違うパターン(JJレイアウト)を見たことがあるかもしれませんが、今回はガルパのイラストやキービジュアル同様に、PJレイアウトが製品化されています。
上位機種「ESP BOTTOM BUMP PJ NANAMI」では、ベース本体の電装系だけで多彩な音色調整ができるようセイモアダンカン「SJB-1bとSPB-1」にアクティブEQ回路の「ESP CINNAMON」を搭載。
廉価版「BanG Dream! BOTTOM BUMP PJ NANAMI」のほうは、本体駆動に電池を使用しないパッシブ仕様のピックアップ(マイク)「GJ-1BとGP-1B」で簡素化されています。
ベースも上位モデルと廉価版でモルフォチョウの色味が若干違って見えるね。
こちらもギターと同様に上位機種の指板材は初期がリッチライト材で、2023年6月15日以降の受注分からエボニー材に変更。廉価版はパーフェロー材で製作されています。
「バンドリブランド版」のほうは本記事更新時点で即納可能な店舗が複数あり。「ESPブランド版」は受注生産扱いで「約10カ月~」といった状況です。
モルフォニカのギターストラップなどのアクセサリーも同時発売
ギターとベース本体に関しては以上の通りですが、それぞれのモデルが発売されたタイミングでは、モニカ関連のアクセサリーに、ピック、ストラップ、クロスも新製品として追加されているので合わせておさらいしておきましょう。
もともとESP版ではハードケースが標準付属していましたが現在はギグケースに変更。下記のMorfonicaロゴ入りの専用ケース(受注生産品)に関しても既に生産完了となりました。
- HC-500 Morfonica-G メーカー希望小売価格:税込55,000円
- HC-400 Morfonica-B メーカー希望小売価格:税込44,000円
ギターストラップは、シートベルト同様の屈強なナイロン製「ES-S-70 Morfonica」が登場。
先端の本革部分にブルーのステッチ、Morfonicaのロゴが箔押しされたおしゃれなデザインですね。
このストラップは最長180cmまで調整できて、エレキギターとエレキベース兼用で使えるようになっています。
非常にシンプルな楽器のお手入れ用マイクロファイバークロス「CL-28 Morfonica」は、品薄時だと一部ショップでプレ値(プレミアム価格)が付いているときがあるので複数店舗での確認をおすすめします。
楽器店選びで悩んだ際には、別記事でポイント還元キャンペーンなどのセール情報をまとめているので参考にしてみてください。
最後までご覧いただきありがとうございました。