スクワイヤー・アフィニティシリーズの2021年~2022年モデルを解説

スクワイヤー・アフィニティシリーズの2021年~2022年モデルを解説ギターの選び方を解説

スクワイヤー(スクワイア)・アフィニティシリーズのNEWバージョンが2021年3月に発表され、2021年9月から本格的に出荷が始まりました。

2022年4月現在もそれらが最新バージョンなので新生活シーズンで候補にしやすいところです。

Squier Affinity Seriesは、フェンダーブランド直系のエントリーモデルとして1997年の登場以来、定期的にリフレッシュされてきました。

「今回はカラーラインナップが変わっただけ?」と思いきや、じつは様々なスペック変更が盛り込まれていることに気付きましたでしょうか。

新色が追加されただけじゃなく、ギターの中身も結構変わっているんだよ。

本記事では「つい細かいところが気になってしまう」という方に向けて、アフィニティシリーズのエレキギターについて、具体的にどのように仕様が変わったか解説していこうと思います。

2021年~2022年版のアフィニティシリーズ共通でアップデートされたスペック

まずは、ストラトキャスター、テレキャスター、ジャズマスターの各機種で共通のアップデート内容から見てみるのがスムーズでしょう。

画像をタップするとAmazonで表示 Squier Affinity Stratocaster
画像をタップするとAmazonで表示 Squier Affinity Telecaster
画像をタップするとAmazonで表示 Squier Affinity Jazzmaster

下記はネック周りのスペックを表したものですね。カタログ上のネックシェイプは”C” Shape表記のままですが、マイナーチェンジが施されています。

旧仕様新仕様
ネック塗装 Satin UrethaneSatin Urethane with Gloss Urethane Headstock Face
ナット幅 1.6インチ (約40.6ミリ) 1.650インチ (約42ミリ)
アフィニティシリーズのネック仕様 ※指板材問わずスカンクストライプ付き、ジャズマスターはもともと42mm

ギター初心者の方が弾きやすい「スリムなネック形状」であるのは変わらず、ナット幅(ヘッドとネックの境界付近)が少しだけ広くなって「フェンダー社でスタンダードな約42ミリの寸法」に。

このくらい余裕があった方が単弦を押さえやすく感じるかもしれないね。

そして「汗をかいても弾きやすいサテン塗装」はそのまま、ヘッド表面をグロス仕上げにすることで「エントリーモデル特有の少々チープな雰囲気」が払拭されています。

このロゴをよく見てみると、モデル名も旧製品より太字のフォントに変わったことに気付くでしょう。

画像をタップすると楽天市場で表示 アフィニティシリーズの新しいヘッドデザイン

また、チューナー(ペグ)が「Standard Die-Cast」から「Sealed Die-Cast with Split Shafts」に変更されて、ペグの先端が二つに割れているのが分かります。

旧仕様では画像のようにペグに横穴しか開いていないが新仕様では縦穴が開いている
旧仕様では画像のようにペグに横穴しか開いていないが新仕様では縦穴が開いている

この「スプリットシャフト」というのは、いわゆるヴィンテージ風のスタイルなのですが、弦交換に不慣れな方でも作業がしやすくて好評です。

生産国に関してはヘッド裏に記載があって最新入荷は中国製が多いよ。インドネシア製の個体も時々みかけるね。

以下、「ストラトキャスター、テレキャスター、ジャズマスター」の順に製品ラインナップをチェックしていきましょう。

アフィニティ・ストラトキャスターの2021年~2022年版仕様

アフィニティ・ストラトキャスターでは、モデル番号(パートナンバー)に「037-0600や037-0602」が入っているのが旧製品、「037-8003」が入っているのが2021年以降に発売された型番となっています。

画像をタップするとAmazonで表示 Squier Affinity Stratocaster

新製品は「インディアンローレル指板の3カラーサンバースト」「メイプル指板のオリンピックホワイト、ブラック、レイクプラシッドブルー」の4色で、割引適用前のメーカー希望小売価格が税込36,520円です。

デモ動画でサウンドが聴けますが、ピックアップが「Standard Single-Coil Strat」から、新開発の「Ceramic Single-Coil」に変更されたことで音色が一層明瞭になっている印象を受けると思います。

Exploring The Squier Affinity Series Stratocaster Models | Fender
Exploring The Squier Affinity Series Stratocaster Models | Fender公式Youtubeチャンネル

それから、見落としがちですがストラトキャスターではコントロールの配線が若干変更されました。

旧仕様Master Volume, Tone 1. (Neck Pickup), Tone 2. (Middle Pickup)
新仕様Master Volume, Tone 1. (Neck/Middle Pickups), Tone 2. (Bridge Pickup)
アフィニティ・ストラトキャスターのコントロール仕様

トーンノブは高音域をカットすることで明るさを調整できるツマミのことだよ。

「リアピックアップがキンキンしすぎて扱いづらい」というのは誰しも経験するところなので、手元で音色が調整しやすくなったのはおすすめ。

ギターのボディ厚は薄めで、その他にブリッジパーツの種類がプレスサドルからブロックサドルに変更されています。

旧仕様6-Saddle Vintage-Style Synchronized Tremolo
新仕様2-Point Synchronized Tremolo with Block Saddles
アフィニティ・ストラトキャスターのブリッジ仕様

サドル質量の違いは出音にも影響する部分ですが、「2点支持トレモロでアーム奏法の使い勝手が向上」しているのが特筆すべきところでしょう。

旧仕様では画像のように6本のネジでブリッジが固定される仕様(6点支持)だったのが新仕様では2点支持に変更されている
旧仕様では画像のように6本のネジでブリッジが固定される仕様(6点支持)だったのが新仕様では2点支持に変更されている

同じアフィニティ・ストラトキャスター表記でも「ブラウンサンバースト、サーフグリーン、レースレッド、レースグリーン、スリックシルバー、2カラーサンバースト」などは旧仕様のカラーラインナップなので留意しておきましょう。

アフィニティ・ストラトキャスターのハムバッカー仕様

高出力なハムバッカー・ピックアップを搭載したアフィニティ・ストラトキャスターに関しては、もともと下記のAffinity Series Stratocaster HSS(モデル番号037-0700xx)がラインナップされていました。

画像をタップするとAmazonで表示 Squier Affinity Stratocaster HSS

それが新製品では、Affinity Series Stratocaster HH(モデル番号037-8051xx)と、Affinity Series Stratocaster FMT HSS(モデル番号037-8153xx)に派生しています。

画像をタップするとAmazonで表示 Squier Affinity Stratocaster HH
画像をタップするとAmazonで表示 Squier Affinity Stratocaster FMT HSS

2ハムバッカー仕様(HHモデル)が新しく加わったのと、HSSモデルの方は華やかなFMT(フレイムメイプルトップ)にアップデートされたということですね。

ボディ、ネック、ペグ、ブリッジの仕様については、先述した3シングルコイルモデルのストラトキャスターを踏襲した内容。

ピックアップは「Standard HumbuckingやStandard Single-Coil Strat」から、新たに「Ceramic HumbuckerやCeramic Single-Coil」に変わっています。

深めにディストーションをかけても音の輪郭が損なわれにくいのが特徴だね。

2ハムバッカー仕様のほうは現状の展開ではブラック・ピックガードに統一。

メーカー希望小売価格が税込36,520円で、「オリンピックホワイト、バーガンディミスト、チャコールフロストメタリック」の全色にIndian Laurel材の指板が採用されました。

その一方、HSS(リアハム)仕様はMaple材の指板のみで、メーカー希望小売価格が税込44,770円。

「シエナサンバースト」がホワイト・ピックガード、「ブラックバースト」がブラック・ピックガードで製作されています。

アフィニティ・テレキャスターの2021年~2022年版仕様

アフィニティ・テレキャスターに関しては、ボディ背面にコンターが付くようになったのがポイントですね。

実際に抱えてみると演奏者の身体にフィットしやすいのと、従来型よりかなり薄く軽量に感じると思います。

画像をタップするとAmazonで表示 Squier Affinity Telecaster

割引適用前のメーカー希望小売価格はストラトキャスターと共通の税込36,520円。

最新版では「インディアンローレル指板のレイクプラシッドブルーとオリンピックホワイト」「メイプル指板の3カラーサンバーストとバタースコッチブロンド」の4色が新規でラインナップされました。

画像をタップすると楽天市場で表示 ボディバックが滑らかになったコンタード仕様のアフィニティテレキャスター

モデル番号はスラブボディ(フラットなボディ形状)の旧仕様が「031-0202xxや037-0200xx」、バックコンター付きの新仕様が「037-8200xx、037-8203xx」となっています。

ピックアップが「Standard Single-Coil Tele」から「Ceramic Single-Coil」に換装されており、コシのあるサウンドを維持しながら、エッジが立った抜けの良いサウンドが楽しめるおすすめのテレキャスターです。

Exploring The Squier Affinity Series Telecaster Models | Fender
Exploring The Squier Affinity Series Telecaster Models | Fender公式Youtubeチャンネル

あとは、ここでブリッジ・パーツの違いについても説明しておきましょう。

旧仕様6-Saddle Hardtail with Cast Saddles
新仕様6-Saddle Strings-Through-Body Tele
アフィニティ・テレキャスターのブリッジ仕様

以前は「トップロード(トップローディング)」といって、ギターのボディと平行に弦を通すスタイルだったのが、新作ではトラディショナル志向の強い「裏通しスタイル」が採用されました。

かつてのアフィニティ・テレキャスターでは画像のようなトップロード仕様のブリッジが採用されていた
かつてのアフィニティ・テレキャスターでは画像のようなトップロード仕様のブリッジが採用されていた

じつは既に少し前から両仕様が混在していたのですが、この「裏通しスタイル」がテレキャスター特有のキャラクターであったり、テンション感のあるサウンドに貢献している側面はあるでしょう。

6wayブロックサドル仕様でブリッジプレートに淵が付いていないところも人気だね。

「レースレッド、2カラーサンバースト、ブラック、アークティックホワイト」などに関しては、今のところ旧モデルのアフィニティ・テレキャスターなのでご注意ください。

アフィ二ティ・テレキャスターのバリエーションについて

アフィニティ・テレキャスターのバリエーションでは、左利き用(レフティモデル)もNEWスペックで発売されていて、カラーは「バタースコッチブロンド」のみですが右利き用と価格が据え置きです。

その他、シリーズ・リニューアルのタイミングでテレキャスターデラックス(メーカー希望小売価格:税込42,020円)が追加されることになりました。

画像をタップするとAmazonで表示 Squier Affinity Telecaster Deluxe

テレキャスターデラックスには、もともと「Classic Vive Seriesに70s Telecaster Deluxe」というヴィンテージタイプがラインナップされていましたが、そのClassic Vibe版よりメーカー希望小売価格で2万円弱安くなっています。

Tele Deluxeというと「ストラトキャスタータイプのヘッド」が特徴ですが、アフィニティシリーズの場合は、テレキャスターの標準的なヘッド形状を採用。

特に「バーガンディミスト、チャコールフロストメタリック」はホワイト・ピックガードなのも相まって非常にポップな雰囲気で仕上がっていますね。

「Ceramic Humbucker」のピックアップカバーにメーカーロゴの刻印がないのも既存機種との違いだよ。

アフィニティ・ジャスマスターの2021年~2022年版仕様

最後に2021年以降のアフィニティ・ジャズマスターをチェックしてみましょう。

スクワイヤーのアフィニティ・シリーズでは、2017年から「アークティックホワイトとブラック」のジャズマスター(下記)が発表されていました。

画像をタップするとAmazonで表示 Squier Affinity Jazzmaster 旧仕様HHモデル

それが新商品では「バーガンディミストとレイクプラシッドブルー」に、モデル番号は「037-8300xxおよび037-8301xx」になっています。

メーカー希望小売価格は若干値上がりして税込42,020円。

画像をタップするとAmazonで表示 Squier Affinity Jazzmaster 新仕様ではブリッジが変更

本製品の場合、「既存のSquier Affinity Jazzmaster」とは大きな違いがあって、まずはブリッジの仕様に着目してみてください。

2017年版は「ハードテイル仕様」といってアームが使えない設計だったのですが、今回からストラトキャスター風のブリッジに変更されています。

音色もシンクロナイズド・トレモロ仕様のほうが広がりのあるサウンドに聞こえるんじゃないかな。

あとは旧製品がハムバッカー・ピックアップだった部分も、ジャズマスター定番のシングルコイル仕様へとリニューアルされていますね。

これはセラミックマグネットのピックアップで、ジャズマスターの中でもずいぶんクリアで扱いやすい印象を受けました。

Exploring The Squier Affinity Series Jazzmaster | Fender
Exploring The Squier Affinity Series Jazzmaster | Fender公式Youtubeチャンネル

ヴィンテージスペックのジャズマスターは、どうしても一癖あるのですが、本製品はコントロールもシンプルでギター初心者におすすめしやすいモデルといえるでしょう。

まとめ

以上、2021年版(2022年4月時点で最新仕様)のアフィニティシリーズについてご紹介してみました。

フェンダー公式サイトには、最近ギター入門者向けのコンテンツ「Beginner’s Hub」(ビギナーズ・ハブ)が開設され、こちらも今後の更新が期待されています。

アフィニティシリーズは、セールでお買い得になっている旧製品もちらほら見かけるので、新バージョンと比較して選ぶ際の参考にも役立てば幸いです。

最後までご覧いただきありがとうございました。

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