【2022年版】スクワイヤ―・テレキャスター全機種モデル別解説

【2022年版】スクワイヤ―・テレキャスター全機種モデル別解説ギターの選び方を解説

フェンダー直系ブランドとして、ギター初心者を中心に不動の人気を誇るスクワイヤー・テレキャスター・シリーズ

メーカー名は「スクワイヤ」「スクワイア」といった具合に、伸ばし棒なしで表記されることもありますね。

そのスクワイヤー製品、じつは意外とリニューアルの頻度が高く、楽器店員でも種類や仕様を把握するのに苦労しているラインナップなんです。

インターネットで検索しても「生産完了品や旧スペックの情報・評価」が混交していて調べるのが大変。

本記事では、なるべく専門用語を噛み砕きながら2022年2月現在、最新の現行テレキャスターについて、機種ごとの違いや特徴を整理・解説をしてみようと思います。

ブランドの綴りは「Squier」だよ。「Squire」じゃないから通販検索で間違えないように気を付けよう。

テレキャスターの特徴について|ギター初心者向けの基礎知識

「テレキャスター(Telecaster)」の前身となった「ブロードキャスター(Broadcaster)」が登場したのは、何と今から約80年も前のこと。

グレッチ社のドラム商標「Broadkaster」と差別化するために、当時のトレンド「テレビジョン(Television)」にあやかった名称へと変更された経緯があります。

ジョイントプレートを介して4本のボルトで接合されたデタッチャブル仕様
ジョイントプレートを介して4本のボルトで接合されたデタッチャブル仕様

構造上の特徴は、後に数多のエレキギターで採用されることになった「ボルトオンジョイント(デタッチャブル)設計」がもたらす生産効率の高さ。

ボディ材とネック材をネジ留めしてしまう発想は、1950年代初頭のギター業界では大胆で異色のものでした。

創業者レオ・フェンダーのルーツが、ラジオ修理サービスのキャリアにあることは有名ですね。

「楽器」の既成概念に捉われることなく、いわば工業製品のごとく製作・メンテナンスできるフェンダーの哲学を体現したようなエッセンスといえます。

初期のテレキャスターはピックガードの色にちなんで「ブラックガード」と呼ばれる
初期のテレキャスターはピックガードの色にちなんで「ブラックガード」と呼ばれる

後発の「ストラトキャスター」にも同様の理念が引き継がれますが、「テレキャスの方が、よりシンプルなフラット形状のボディで使用されていてパーツの数も少ない」のが特筆すべきところ。

無駄を削ぎ落したデザインに由来する超ストレートなサウンドは「テレキャスターならでは」だね。

Telecasterは、もともとアメリカのカントリー系ミュージシャンに重宝され、現代ではポップスやロック等々のジャンルでも欠かせないエレキギターの象徴的な存在となっています。

スクワイヤー・テレキャスターの種類は12モデルから選べる

それでは、具体的なスクワイヤー・テレキャスター製品について、アフィニティ・シリーズ、コンテンポラリー・シリーズ、クラシックヴァイブ・シリーズ、パラノーマル・シリーズの順番でチェックしていくことにしましょう。

記事の後半では、仕様比較の一覧表でおさらいできるようにしてあります。結構なボリュームがあるので、飛ばし飛ばしで評価が気になるモデルを深堀りしてみてください。

Squier by Fenderテレキャスターのヘッドロゴ一例
Squier by Fenderテレキャスターのヘッドロゴ一例

インドネシア製のエントリーモデル「バレット・テレキャスター」は、近年の取り扱いが一部ショップに限られているので割愛しました。

アフィニティ・テレキャスターは初心者におすすめのロングセラーモデルで多色展開

スクワイヤーのアフィニティ・テレキャスターは、価格が安いだけでなくカラーの豊富さもダントツでギター初心者へのおすすめモデルとして紹介される代表製品ですね。

シリーズ名の「アフィニティ」という単語には「親近感、相性の良さ」といった意味があり、初出は1997年までさかのぼります。

画像をタップするとAmazonで表示 Squier Affinity Telecaster

「ストラトキャスターを抱えてみたらギターが大きく見えてしっくりこなかった、アンバランスに映って自分にイマイチ似合わなかった…」と言う方にも一度試していただきたいです。

ネックがサラサラした質感の塗装で、左手に汗をかいてもスムーズにポジション移動できる演奏性に注目。

2021年9月から様々なアップデートが行われているので下記も合わせてご覧いただきたいのですが、手の小さい方でも扱いやすいCシェイプのネックグリップは好評な部分でしょう。

画像のようにブリッジプレートの淵(枠)がついていないので、ヴィンテージタイプと違いピッキング/ストロークする右手がぶつからないのも嬉しいですね。

アフィニティテレキャスターではブリッジプレートがフラットになっている
アフィニティテレキャスターではブリッジプレートがフラットになっている

アルダーボディと記載しているWEBサイトもありますが、現行機種は比較的軽量な個体が多い「ポプラ材」(ヤナギ科の落葉広葉樹)にて製作されるようになりました。

「FSR Affinity Series Telecaster」もバリエーション機種で、先頭の「FSR」表記はファクトリースペシャルランの略。「スポット生産のカタログ外仕様」などを指しています。

画像をタップするとAmazonで表示 Squier FSR Affinity Telecaster

コンテンポラリー・テレキャスターHHはモダンスタイル代表機種で弾きやすさも好評

「現代的な」という語義を持つ「コンテンポラリー・テレキャスター」は、2018年に発表されたスクワイヤー新シリーズの位置付けです。

型番末尾の「HH」がピックアップ(音を拾うマイク)の構成を示しています。

最近は後述する「RHモデル」がリリースされたことで、売り切れ・品薄の店舗がほとんど。プレ値が付いていることもあるので十分にご注意ください。

画像をタップするとAmazonで表示 Squier Contemporary Telecaster HH

下画像の「シングルコイルタイプ」と見比べると分かりやすいですが、セラミックマグネットを用いた高出力タイプのハムバッカー・ピックアップ(乾電池不要)を搭載しています。

ハムバッカーでは画像のようなシングルコイルの倍くらいのサイズ感となる
ハムバッカーでは画像のようなシングルコイルの倍くらいのサイズ感となる

前述の「アフィニティ・テレキャスター」より、フレットが1つ増えた「ツバ出し指板」なので半音上の音階までカバーしているのがポイント。

そして「305ミリRのフラットな指板・ジャンボフレットの採用」によって、軽いタッチでテクニカルな演奏が行いやすいのが人気です。

コンテンポラリー・テレキャスターでは、背面には滑らかな「コンター加工」が施されているため、ギターをホールドしやすく、身体に触れる部分がゴツゴツしないのもメリットとなっています。

「ダークメタリックレッド、ブラックメタリック、パールホワイト」の各色で、ボディとヘッドの色味を合わせた「マッチングヘッド仕上げ」の塗装もかっこいいですね。

コンテンポラリー・テレキャスターRHは2021年3月発売でコスパの高さも話題

2021年春から追加されたコンテンポラリー・テレキャスターのNEWバージョンRHモデルは、現行機種で唯一「ピックガードなし」で新鮮なルックス。

フロント側のピックアップ(マイク)が「エスカッションマウント方式のハムバッカー(H)」で、リア側は一見シングルコイルに見えますが「デュアルレール(R)のハムバッカー」なのでRHレイアウトと呼ばれます。

画像をタップするとAmazonで表示 Squier Contemporary Telecaster RH

こちらのコンテンポラリー・テレキャスターRHは、特別な加熱処理を行うことで、安定性とクリアな音質を実現したローステッドメイプルネックを採用しつつ非常にお手頃な価格を維持しているのが驚き。

さらに「スカルプテッドヒール」というジョイント形状なので、ハイポジション(高音域)までストレスなく演奏できるように工夫されています。

Exploring The Squier Contemporary Telecaster RH | Fender
Exploring The Squier Contemporary Telecaster RH | フェンダー公式Youtubeチャンネルのデモ演奏動画

「パールホワイト、ガンメタルメタリック、ショアラインゴールド」の全カラー共通でバインディング(縁取り)やハードウェアがブラックに統一。

公式のデモ動画でもご覧いただけますが、ボディバックのコンター加工も相まって、とことんモダンな印象を受ける新製品となっています。

クラシックバイブ50sテレキャスターはブラックガードと呼ばれる初期型を復刻

以降は「Classic Vibe Series」という「クラシックな雰囲気・空気感」をコンセプトにした製品群です。

2019年の夏に発表されたClassic Vibe 50s Telecasterは、1950年代前半のオリジナル・テレキャスターで通称「ブラックガード」がモチーフとなっています。

画像をタップするとAmazonで表示 Squier Classic Vibe 50s Telecaster

ボディの木材はバタースコッチブロンド(黄色系)、ホワイトブロンド(白系)の両色ともにマツ科の針葉樹パイン材を採用。

近くでよく見ると、控えめながらうっすらと浮かんで見える木目が「いかにもテレキャスター」という佇まいでかっこいいですね。

機種は異なるがクロームバレル3連サドルを搭載したブリッジパーツ
機種は異なるがクロームバレル3連サドルを搭載したブリッジパーツ

ブリッジの駒は「6弦/5弦、4弦/3弦、2弦/1弦」で分かれた構造で、それが「3wayタイプ」もしくは「3連サドル」と呼ばれるオーソドックスなスタイル。

ヴィンテージスタイルのペグ(糸巻)と相まって、ルックスとサウンドの両面でオールドに寄せた仕上がりです。

ナット幅は、フェンダーギターのネック幅として標準的な寸法の1.65インチ(42mm)を踏襲。

「9.5インチR(241ミリ)指板・ナロートールフレット」の採用によって、音詰まりやビビリなどのストレスが出にくいように配慮されています。

クラシックバイブ60sカスタム・テレキャスターはボディ両面のバインディングが特徴

Classic Vibe 60s Custom Telecasterは、「ダブルバウンドボディのカスタム・テレキャスター」スタイルになっています。

写真だけでは少々分かりにくいですが、ボディ表裏両側に白い縁取り(セルバインディング)が施されているのが一番の特徴でしょう。

画像をタップするとAmazonで表示 Squier Classic Vibe 60s Custom Telecaster

ギターのヘッド部分にCustom Telecasterと文字があり、70年代モデルの「テレキャスターカスタム」(後述)と区別するために、「カスタムテレキャスター」と呼称するのが一般的。

オリジナルがリリースされた1959年当時、テレキャスターのレギュラー仕様がブロンド仕上げだったところ、カスタムテレキャスターには「サンバースト仕上げ」が採用されました。

グラデーションの効いた塗装で淵の部分が黒いのですが、バインディングがあることで全体的に引き締まった高級感のある装いになっていますよね。

画像をタップするとAmazonで表示 ギター・マガジン 2020年3月号

カスタムテレの愛用者は、ジョン・フルシアンテやシェリル・クロウ、アンディ・サマーズのイメージが強いでしょうか。

スクワイヤーの現行版では、ピックガードが「真っ白なホワイト」ではなく、やや淡い色味の「パーチメントカラー」が組み合わされました。

海外ではキャンディ系のカスタムテレ限定モデルが発表

2021年5月に「キャンディタンジェリン」と「キャンディアップルグリーン」というメタリックな光沢のある限定カラーが発表されました。国内発売の有無は未定ですが、続報がありましたらお知らせします。

クラシックバイブ60sテレキャスター・シンラインは軽量セミホロウ構造が人気

ボディの低音弦側にアルファベット小文字「f字形状のサウンドホール(fホール)」をあしらったテレキャスターは、Classic Vibe 60s Telecaster Thinlineという型番です。

テレキャスターシェイプを踏襲した薄胴仕様(シンライン)のままで、ボディ内部に空洞を設けた構造になっています。

画像をタップするとAmazonで表示 Squier Classic Vibe 60s Telecaster Thinline

エレキギターの歴史で「薄胴のハコモノ」というのは1950年代後半から注目されるようになり、フェンダー社は1960年代後半にこのテレキャスター・シンラインを発表しました。

本製品は、当時のサウンドを復刻するために研究開発されたヴィンテージ志向のアルニコマグネット・シングルコイルピックアップを搭載。

「フルアコ/フルホロウモデル」と違い、ハウリング対策がシビアではなく、それでいて温もりとアコースティック感のある響きが好評です。

マホガニーボディ・シングルコイルピックアップ搭載時期を復刻したテレキャスターシンライン
マホガニーボディ・シングルコイルピックアップ搭載時期を復刻したテレキャスターシンライン

最新版のスクワイヤー製テレシンラインでは、マホガニー材の代替としてスタンダードなナトー/ニャトー材(アカテツ科の広葉樹)で製作されています。

ピックガードはパーロイドという真珠(パール)を模したプラスチック素材で、特に照明があたったときの華やかな光沢がきれいです。

50本限定で60sテレキャスターシンラインの新色2モデルが発表

2021年7月発売のSquier製品として、Classic Vibe 60s Telecaster Thinlineに遊び心ある限定色「メタリックブラック」「バタースコッチ」が登場しました。

画像をタップするとAmazonで表示 メタリックブラック
画像をタップするとAmazonで表示 バタースコッチ

バインディング付きでピックガードもレギュラー品とは別仕様。50本限定の販売ゆえに在庫僅少となってきているのでお見逃しなく。

クラシックバイブ70sテレキャスター・シンラインは2ハムバッカーの時期を再現

こちらは、テレキャスターシンラインが1970年代前半に仕様変更された後のスペックに由来するClassic Vibe 70s Telecaster Thinlineです。

ヘッドロゴにある「Squier」の字体もフェンダー本家の仕様変遷を意識して、60年代モデルとは異なる力強い太字フォントになっていますね。

画像をタップするとAmazonで表示 Squier Classic Vibe 70s Telecaster Thinline

「ワイドレンジ・ハムバッカー・ピックアップ」は金属カバーのロゴ刻印がアクセントで、60Sモデル以上に芯が太くて馬力のある音色が魅力。

ピックガードが大きくブリッジの種類も異なるので、同じ「テレシンライン」でも前述モデルと全く違った印象を受けるのではないでしょうか。

現行機種ではこのようなアッシュボディのシンラインよりは木目がおとなしい個体が多い
現行機種ではこのようなアッシュボディのシンラインよりは木目がおとなしい個体が多い

お手頃な価格のシンラインといえば、スクワイヤーの旧モデル「Vintage Modified 72 Tele Thinline」がロングセラーでしたが既に生産完了。

当時はアッシュ材で製作されていましたが、世界的に木材の供給難が続く状況から、新たにソフトメイプル材(カエデ科の広葉樹)にて設計開発されるようになりました。

クラシックバイブ70sテレキャスター・カスタムはロックの定番どころで意外に器用

テレキャスターカスタムといえば、キース・リチャーズやアベフトシ氏のように鋭いカッティングを決めたくなるギタリストも多いでしょうか。

「フロントハム、リアシングル」という二種類のピックアップを組み合わせたClassic Vibe 70s Telecaster Customは、フェンダー系では珍しい2ボリューム/2トーンのコントロール構成。

画像をタップするとAmazonで表示 Squier Classic Vibe 70s Telecaster Custom

本製品は生産完了となった「Vintage Modified 70s Telecaster Custom」の後継機種で、現在はサンバーストとブラックの2色が展開されています。

ピックアップごとに出力のバランスを調整可能なこともあり、ふくよかで力強いサウンド~キレのあるサウンドと見た目以上に音作りの自由度が高いのが頼もしいですよね。

このワイドレンジハムバッカーのFenderロゴがSquierロゴになっている
このワイドレンジハムバッカーのFenderロゴがSquierロゴになっている

フェンダーオリジナル版は「ネックジョイントのネジが3点留め」なのですが、スクワイヤー版では堅牢性を向上させるために4点留めで設計されています。

他クラシックヴァイブ・シリーズと同様、VINTAGE-TINTED GLOSS NECK FINISHによる少しだけ飴色がかった塗装が美しいです。

クラシックバイブ70sテレキャスター・デラックスはかなり通好みで個性的な選択肢

テレキャスターデラックスは少々マイナーなモデルで、ピックガードのデザインが似ているテレカスタムと見分けにくいかもしれません。

何が違うかというと、Classic Vibe 70s Telecaster Deluxeは、ネック側だけでなくブリッジ側のピックアップもハムバッカーになっているモデルだということです。

画像をタップするとAmazonで表示 Squier Classic Vibe 70s Telecaster Deluxe

さらにヘッド側を見てみると、なんと「ストラトキャスタースタイルのヘッド」だというのが非常にユニーク。

各弦ごとに独立した6連ブリッジサドルなので弦高・オクターブ調整が行いやすく、もともとバックコンターがあるボディ形状なので、ストラトキャスターに近い感覚で抱えられるのもおすすめでしょう。

必然的にテレデラックスを選ぶのは少数派になりがちなので、「周りのギタリストと同じモデルだとつまらない」という方はぜひ候補に入れてみてください。

画像をタップするとAmazonで表示 レディオヘッドのトム・ヨークがテレデラックスのプレーヤーとして有名

こちらもオリジナルのTele Deluxeと違い、ネックジョイントが3点留めから4点留めにアップデートされたデザインです。

カラーオプションは「ブラック、オリンピックホワイト」ともにメイプル指板で、輪郭のハッキリしたパンチのあるサウンドが癖になります。

2021年9月新製品でテレキャスター・デラックスがアフィニティシリーズにも登場

かなりニッチ路線のテレキャスターデラックスですが、2021年9月の新製品ではお手頃価格のAffinity SeriesにもTelecaster Deluxeが追加されることになりました。

セラミックマグネットの新開発ピックアップを搭載しており、先行して発売されていたClassic Vibe Seriesと比較すると、一層クリアなサウンドになっている印象を受けます。

画像をタップするとAmazonで表示 Squier Affinity Telecaster Deluxe

音像が明瞭なおかげで、深めのディストーションをかけたいシーンでも扱いやすいですね。

2ハムバッカーのボディバックコンター付きで、ヘッド形状が従来のストラトタイプではなく、テレキャスタータイプになっているのが本製品特有のデザイン。

画像をタップすると楽天市場で表示 アフィニティ・テレキャスターデラックスのヘッドデザイン

ブラック/メイプル指板は先に挙げたCVシリーズと共通でラインナップされていますが、アフィニティ版に関してはピックアップカバーへの刻印がありません。

その他、ヴィンテージスペックと差別化するバーガンディミストやチャコールフロストといったポップな色合いがフィーチャーされているのも特徴でしょう。

2021年9月新製品でパラノーマルシリーズにカブロニータ・テレキャスター新色が追加

2020年夏から展開が始まった新シリーズに冠せられたパラノーマル(paranormal)という単語には「科学的に説明できない、超常的な」といった語義があります。

懐かしいモデルの復刻もあれば、フェンダー本家「パラレルユニバースシリーズ(Parallel Universe)」のように「並行世界」に寄せたコンセプトの製品も含まれていますね。

画像をタップするとAmazonで表示 Squier Paranormal Cabronita Telecaster Thinline

今回新色が追加されたカブロニータ(キャブロニータ)は、もともと2009年にカスタムショップで限定製作されたLa Cabronita Especialから派生したモデルです。

オリジナルはテレキャスターのプロトタイプを彷彿させるようなデザインと、グレッチフィルタートロン風のピックアップが特徴的でした。

Exploring the Paranormal Series Telecaster Models | Fender
Exploring the Paranormal Series Telecaster Models | Fender公式Youtubeチャンネル

本作ではアルニコ・ジャズマスターピックアップを採用。「テレキャスターシンライン」のバリエーションとしての枠組みを越えたコントロールレイアウトやピックガードが独特なところ

25.5インチレギュラースケール以外に、27インチスケールでドロップチューニングを行うバリトン仕様まで用意されているのが面白いですね。

2021年9月新製品でパラノーマルシリーズにオフセット・テレキャスター新色が追加

これはテレキャスターと分類するべきかどうか悩ましいところですが、2021年9月新製品のパラノーマルシリーズ・オフセットテレキャスターに新色が発売されました。

「オフセットウエストボディ」というのは「エレキギター本体のくびれが左右対称ではないこと」を示しており、要するにジャズマスターの形状がモチーフにされているということです。

画像をタップするとAmazonで表示 Squier Paranormal Offset Telecaster

「ヘッド形状、ピックアップレイアウト、ブリッジパーツ、コントロールプレート」にテレキャスターのエッセンスが凝縮されたハイブリッドなデザイン。

通称「テレマスター」と呼ばれ、高価なカスタムショップのワンオフモデルが製作された歴史があったり、他社製品に類似モデルがあったりするものの、以前は「知る人ぞ知るモデル」でした。

画像をタップすると楽天市場で表示 ジャズマスターとテレキャスターの特徴を融合したルックス

ここ数年でメキシコ製や日本製の限定モデルが人気を博した影響もあって、2020年にようやく待望のスクワイヤー版が登場するに至りました。

弾き心地はジャズマスターに近い部分こそあれ、サウンド的にはテレキャスターらしいソリッドな粒立ちを強く感じる方が多いのではないでしょうか。

まとめ:Squier by Fenderのテレキャスター仕様一覧比較

最後に総復習でスクワイヤー・テレキャスター現行機種の主な仕様を下表に整理してみました。

しばしば予告なく、マイナーチェンジされることもありますが参考資料としてご活用ください。

Telecasterはギターボーカルの使用率も高い
Telecasterはギターボーカルの使用率も高い

バリトンモデルを除くネックの弦長はいずれも25.5インチ(約648ミリ)のロングスケールで、弦のゲージは工場出荷時に09-42でセットアップされています。

ナットの素材は「アフィニティシリーズ」「コンテンポラリーシリーズ」「パラノーマルシリーズ」が樹脂で、「クラシックバイブシリーズ」は牛骨だね。

仕様バレットテレキャスターアフィニティテレキャスター(旧)アフィニティテレキャスター(新)コンテンポラリーテレキャスターHHコンテンポラリーテレキャスターRH50Sテレキャスター60Sカスタムテレキャスター60Sテレキャスターシンライン70Sテレキャスターシンライン70Sテレキャスターカスタム70Sテレキャスターデラックスアフィニティテレキャスターデラックスカブロニータシンラインオフセットテレキャスター
ボディ材ポプラポプラポプラポプラポプラパインナトーナトーソフトメイプルポプラポプラポプラポプラオクメ/ポプラ/アッシュ
ボディ塗装グロスポリウレタングロスポリウレタングロスポリウレタングロスポリウレタングロスポリウレタングロスポリウレタングロスポリウレタングロスポリウレタングロスポリウレタングロスポリウレタングロスポリウレタングロスポリウレタングロスポリウレタングロスポリウレタン
ネック材メイプルメイプルメイプルメイプルローステッドメイプルメイプルメイプルメイプルメイプルメイプルメイプルメイプルメイプルメイプル
ネック塗装サテンウレタンサテンウレタンサテンウレタン(グロスヘッド)サテンウレタン(グロスヘッド)サテンウレタン(グロスヘッド)ティンテッド・グロスウレタンティンテッド・グロスウレタンティンテッド・グロスウレタンティンテッド・グロスウレタンティンテッド・グロスウレタンティンテッド・グロスウレタンサテンウレタン(グロスヘッド)グロスポリウレタングロスポリウレタン
ネックシェイプCシェイプCシェイプCシェイプCシェイプCシェイプCシェイプCシェイプCシェイプCシェイプCシェイプCシェイプCシェイプCシェイプCシェイプ
ナット幅1.65インチ(42ミリ)1.6インチ(40.6ミリ)1.65インチ(42ミリ)1.65インチ(42ミリ)1.65インチ(42ミリ)1.65インチ(42ミリ)1.65インチ(42ミリ)1.65インチ(42ミリ)1.65インチ(42ミリ)1.65インチ(42ミリ)1.65インチ(42ミリ)1.65インチ(42ミリ)1.65インチ(42ミリ)1.65インチ(42ミリ)
指板R9.5インチ(241ミリ)9.5インチ(241ミリ)9.5インチ(241ミリ)12インチ(305ミリ)12インチ(305ミリ)9.5インチ(241ミリ)9.5インチ(241ミリ)9.5インチ(241ミリ)9.5インチ(241ミリ)9.5インチ(241ミリ)9.5インチ(241ミリ)9.5インチ(241ミリ)9.5インチ(241ミリ)9.5インチ(241ミリ)
フレット21ナロートール21ミディアムジャンボ21ミディアムジャンボ22ジャンボ22ジャンボ21ナロートール21ナロートール21ナロートール21ナロートール21ナロートール21ナロートール21ミディアムジャンボ22ナロートール22ナロートール
ピックアップ(B)シングルコイルシングルコイルセラミックシングルコイルセラミックハムバッカーSQRアトミックハムバッカーアルニコシングルコイルアルニコシングルコイルアルニコシングルコイルワイドレンジハムバッキングアルニコシングルコイルワイドレンジハムバッキングセラミックハムバッカーアルニコシングルコイルアルニコシングルコイル
ピックアップ(N)シングルコイルシングルコイルセラミックシングルコイルセラミックハムバッカーSQRレイルハムバッカーアルニコシングルコイルアルニコシングルコイルアルニコシングルコイルワイドレンジハムバッキングワイドレンジハムバッキングワイドレンジハムバッキングセラミックハムバッカーアルニコシングルコイルアルニコシングルコイル
ブリッジ6wayブロックサドル6wayブロックサドル6wayブロックサドル6wayブロックサドル6wayブロックサドル3wayヴィンテージスタイル3wayヴィンテージスタイル3wayヴィンテージスタイル6wayヴィンテージスタイル3wayヴィンテージスタイル6wayヴィンテージスタイル6wayブロックサドル6wayヴィンテージスタイル3wayヴィンテージスタイル
Squier by Fender Telecaster 製品仕様比較表(本記事更新時点)

なお、2021年7月には限定品として、Classic Vibe Seriesにテレキャスターのワンピックアップ版兄弟モデルとも呼べるCustom Esquire(カスタム・エスクワイヤ)が発売されていることも補足しておきます。

2022年モデルでは「Squier 40th Anniversary Telecaster」のGold EditionとVintage Editionの発売が決定しているので国内入荷のタイミングで追記したいと思います。

以上、最後までご覧いただきありがとうございました!

タイトルとURLをコピーしました