今回はエレキギター用アンプのなかでも、ひときわコンパクトな「卓上サイズのミニアンプ」をご紹介します。
「ミニアンプ」で検索すると、意外と大きいサイズの製品もヒットしますし、写真だけではサイズ感が掴みにくいこともあると思います。
本記事では乾電池や充電式バッテリーで駆動可能なポータブルサイズのみを取り上げています。いわゆる超小型ギターアンプですね。さっそくチェックしていきましょう。

普通の自宅練習用アンプより小型で、インテリアやプレゼントにも選びやすいサイズ感だよ。
置き場所に困らないポータブルサイズのおすすめミニアンプ
ミニアンプはお手頃価格で、見た目もサウンドも意外にあなどれないモデルがあります。
今回ピックアップしている製品はいずれもヘッドホン端子を備えており、「書斎やリビングのインテリアを兼ねた用途」「アウトドア・学校・出張先で少し鳴らしたいシチュエーション」などで活躍してくれるはずです。

Fender Mini ’57 Twin Ampは伝統的なツイード調の見た目がかわいい
まず、片手でも持ちやすいコンパクトなサイズ感のフェンダーアンプです。
1957年頃のFender Twinアンプをモチーフにした1ワット出力のミニチュア版となっています。
「淡い黄土色のツイードキャビネット、スピーカーを保護する茶色のグリルクロス」という組み合わせが象徴的でしょう。
オリジナルのツインアンプは12インチサイズ口径(約30.5cm)のスピーカーを2発搭載しているのですが、本製品のスピーカーは2インチ(約5.1cm)までダウンサイズした仕様です。

通称「チキンヘッド」と呼ばれる、目盛り位置が見やすいノブもかわいいね。
天面にボリューム・トーン・ドライブのツマミがあり、ドライブを上げると意外にディストーションサウンドも出せるのが楽しいです。
向かって右側にヘッドホンジャックと別売ACアダプター用ジャック、裏側に9V電池ボックスが備え付けられていますね。
Fender Mini ’57 Twin-Amp:幅171mm、高さ127mm、奥行70mm、重量約680g
Fender Mini ’65 Twin Ampはスピーカーが3インチでハリ感のある音色
もう一種類のTwinアンプは1965年当時のFender Twinアンプをモチーフにしています。
1960年代中期に生産されていた「ブラックトーレックス仕様」を再現した製品ですね。
1ワット出力なのは前述のMini 57 Twin-Ampと共通仕様なのですが、こちらはスピーカーが3インチ径とわずかに大きめで出音にハリ感がある印象です。
オリジナルは筐体側面に角度調整用プレートが付いているのですが、本製品は背面の「ティルトバックスタンド」を使ってスラントさせることができる設計になっています。

コントロールノブとインプットジャックが全てフロントパネルに配置されているね。
ゲインのツマミを上げると音がつぶれ気味になりますが、そのローファイなサウンドも人気です。
Fender Mini ’65 Twin-Amp:幅180mm、高さ134mm、奥行75mm、重量約620g
Marshall MS-2はロックギターと組み合わせたくなるミニアンプの代名詞
Marshall MS-2はミニチュアサイズのアンプで最も有名かもしれないですね。
オリジナルと違い上下を着脱することはできないのですが、アンプヘッドとスピーカー(キャビネット)が分かれたセパレート構造風のデザインを採用しています。
ゴールドのコントロールパネルは1960年代後半のプレキシ時代からマーシャルを象徴するトレードマークでしょう。
MS-2はミニマムな1ワット出力で、2インチ・サイズのスピーカー1発を搭載。ボリュームやトーン調整の他、オーバードライブのオン/オフに対応しているのが分かりやすいです。
カラーバリエーションには、かわいらしいレッドトーレックスのMS-2R、ビンテージグレー&チェッカーボードグリルのMS-2Cもラインナップされています。

スタック3段積み状態を再現したMS-4も発売されているよ。
正面左側にヘッドホン端子と別売ACアダプター用の端子があり、9V電池は背面に入れるようになっていますね。
他のミニアンプと比較しても軽量な部類ですが、しっかりマーシャルの雰囲気があるサウンドが好評です。
Marshall MS-2:幅110mm、高さ140mm、奥行60mm、重量約340g
Danelectro Honeytone N-10はレトロなデザインのロングセラー製品
そして、まるでアンティークラジオのような佇まいが印象的なHONEYTONE N-10モデル。
ダンエレクトロは1947年にニュージャージーで設立された楽器ブランドで、ビザール系デザインのスチューデントモデルが有名でしょう。
カラーオプションはアクア、バーガンディ、ブラック。3インチ・スピーカーを搭載した1ワット出力のミニアンプです。
HONEYTONEは実在する有名アンプの復刻ではありませんが、レトロ感のあるデザインとポップなカラーリングに、ダンエレらしい遊び心を感じます。

1990年代末から流通していて、旧仕様では正面中央にDANELECTROロゴが入っていたよ。
ヘッドホン出力・別売ACアダプタージャックは側面にあり、9V電池は背面から交換可能。
ボリュームノブが電源のオンオフを兼ねており、他はトーンとゲインだけのシンプルなツマミですね。背面クリップでベルトやカバンにぶら下げる使い方もできます。
Danelectro Honeytone N-10:幅137mm、高さ133mm、奥行64mm
Orange Crush Miniは簡易チューナー付きで普段使いにちょうど良い
OrangeのCrush MINIは本記事で取り上げている製品の中では少し大きめの部類になります。
「片手で持てるけど、手のひらに乗せるのは少し厳しいくらい」のサイズ感だと考えていただくと良いでしょうか。
実際に手に取ると小さいながらもがっちりした剛性感があり、しっかり作られている印象です。
オレンジはもともと1968年にロンドンで設立された老舗ギターアンプメーカー。本製品のスペックは3ワット出力で、中音域のブーストカットをコントロールするSHAPEツマミの効きもはっきり分かりやすいでしょう。
旧Micro Crush(CR3)の後継モデル的なポジションであり、Crush Miniでは外部スピーカー出力とAUX INによるオーディオ音源入力端子が採用されています。
簡易的なインジケーターですが、クロマチック・チューナー機能が搭載されているのも便利です。
Orange Crush Mini:幅150mm、高さ145mm、奥行83mm、重量約904g
Blackstar FLY3はリッチなサウンドが楽しめる実力派のミニアンプ
ブラックスターFLY3は、クリーンとオーバードライブのチャンネルが独立した本格派。卓上ミニアンプとしては若干大きめのサイズです。
Blackstar Amplificationの拠点はイングランドのノーサンプトン。歴史的にはマーシャル出身のエンジニアを中心に2007年に創業されました。
3インチスピーカー・3ワット出力で「ISF」という独自のトーンコントロールによって、アメリカン寄りからブリティッシュ寄りまで、音のキャラクターを調整できるのが特徴です。
公式YouTubeチャンネルに他社製品との比較デモがあるのですが、なかなか安定感のあるリッチなサウンドに聞こえます。
ディレイ・エフェクトが標準搭載され、AUX入力、ヘッドホン出力兼レコーディング用アウトプットを備えているのも魅力です。
※FLY3にはBluetooth対応モデルや充電式バッテリー内蔵モデルがラインナップされており、アコギ用/ベース用も発売されているので間違えないようにご注意ください。
Blackstar FLY 3:幅170mm、高さ126mm、奥行102mm、重量約0.90kg
Positive Grid Spark GOは毎日の練習を盛り上げてくれるスマートアンプ
ここまで紹介してきたミニアンプと少しジャンルが違いますが、2023年に登場したPositive Grid Spark GOが近年存在感を増してきました。
これは単なる小型アンプというより、スマホアプリと連携してアンプモデルやエフェクトを呼び出したり、Bluetoothスピーカーとして音楽を流すこともできる機材ですね。
アプリ操作が基本になることに抵抗がなければ使い方自体は特に難しくありません。
33種類のアンプモデルと43種類のエフェクトを内蔵しており、コミュニティからダウンロードしたトーンを適用することも可能。
楽曲のコード表示やバッキング生成、キャプチャ機能など日頃の自宅練習を便利にしてくれる機能が充実しています。
Positive Grid Spark GO:幅125mm、高さ85mm、奥行45mm、重量約346g
まとめ
以上、電池駆動・充電式で使える卓上サイズの超小型~小型ギターアンプをご紹介してみました。
Fender Mini ’57 / ’65 Twin Amp、Marshall MS-2、Danelectro Honeytone N-10あたりは、音の実用性だけで選ぶというより、見た目や雰囲気込みで楽しみたい方向けですね。
Orange Crush MiniやBlackstar FLY 3まで価格帯を上げると、普段使い・自宅練習にも使いやすいクオリティのモデルになってきます。
Positive Grid Spark GOはどちらかといえばガジェット寄りで、ミニアンプというより小さな練習環境を持ち歩きたい人におすすめの製品です。
今回はミニアンプについてまとめましたが、自宅練習機材という観点ではヘッドホンアンプも候補に入ると思います。ぜひ別記事もあわせてチェックしてみてください。
最後までご覧いただきありがとうございました。








