初心者でも気軽に入りやすい楽器店の選び方|元ギター店員が語る

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初心者でも気軽に入りやすい楽器店の選び方|元ギター店員が語るギター初心者の疑問

これからギターをはじめたいと思いながら「楽器屋が怖い、入りづらい」という理由で二の足を踏んでいませんか?

楽器の通販は年々便利になっていますが、「実物を見比べて購入しないと不安」「ギターをネットで買うのは心配」という声も依然多いですよね。

私自身、楽器店勤務をしながら全国各地のお店を回ってきましたので、今回は初心者が安心して入れるカジュアルな楽器店をピックアップしてみました。

ランキングというほどではないですが、2023年の最新情報に更新。各社公式サイトの店舗情報にも飛べるので「ギター初心者がギターを買うならどこ?」というお悩み解消につながれば幸いです。

昔のように雰囲気が「こわい」楽器店はずいぶん少なくなったから安心してね。

まずはGooogle検索やSNS検索で近隣の楽器店を下調べ

最近はスマホで「楽器店」「ギターショップ」とGoogle検索するだけで、位置情報から近隣の店舗がマップに一覧表示されますよね。

店内の様子が掲載されている場合もありますし、「どのくらいの広さのお店で、どんなコンセプトのショップ」なのかを探っていきましょう。

ただし、「メインの取り扱い製品は?」「ビギナーにも入りやすいお店なの?」というのは、表示されるレビューや口コミだけでは分からないことも多いです。

  • 狭いスペースにびっしり陳列されたギター、気難しそうな店主だった
  • 大音量の店内BGM、常連客が爆音で試し弾きしているショップだった
  • タメ口の店員さん、いざ声をかけられると逃げ場がないお店だった

上記のような状況は「楽器店あるある」ですが、どうしてもギター初心者にとってはハードルが高いですよね。

「とりあえず無難なところを探すならどこの楽器店?」という視点では、本記事の後半で紹介している大手楽器店が近くにないかチェックしてみてください。

昨今、SNSやYoutubeのアカウントを作っているショップも増えたので、あわせて参考にしましょう。

個人店と大手楽器チェーン店のどちらに行くかは好みが分かれる

全国各地に系列店をチェーン展開している楽器店以外に、個人経営(もしくはそれに近い)楽器店・マンションショップがたくさんあります。

「楽器店に初チャレンジ」で、どこで買うか迷っているのであれば相性や好みが分かれるところです。

個人ショップは、大手の楽器店から独立した方、ギター製作の工房やリペアマン出身の方、ギター好きの趣味が高じて…という方まで様々な経歴の人が営んでいます。

個人ショップ・少人数で運営されているショップの場合、地元密着で「初心者歓迎」を打ち出して親身に対応してくれるお店もあれば、ヴィンテージやハイエンドモデルに特化したお店もあります。

ひとくくりにはできないのですが、傾向として「色々な種類の入門ギターを見比べてみたい」ときに、初心者向けラインナップの充実度という観点では大手楽器店に軍配が上がるケースが多いです。

自分自身の性格から、「店員さんとの距離感が近いほうがいい」のか、「顔を覚えられるのは気恥ずかしい」のかも判断軸になるでしょう。

ギター初心者におすすめしやすい大手楽器店4選をピックアップ

さて、「全国展開している有名楽器店」のなかでも、お店の作りや、取り扱い製品、接客スタイルの傾向といった点で、会社によってずいぶんとキャラクターの違いがあります。

冒頭でも触れたとおり、ギター初心者でも「こわくない」「入りやすい」という観点から、以下に「ビギナー向けにおすすめの系列店おすすめ4選」を挙げてみました。

テナントショップ系の楽器店は開放的で初心者でも入りやすい
テナントショップ系の楽器店は開放的で初心者でも入りやすい

特にファッションビルやショッピングモールにテナントとして入っている店舗は、入り口がオープンで、店内スペースが広々しているのでリラックスして楽しめます。

出入りしやすいお店だと、苦手なタイプの店員さんが話しかけてきても、さりげなく離脱しやすいね!

そのような立地の店舗であれば、スタッフが「学生やファミリー層をターゲットにした商品の取り扱い、接客スタイルに慣れている」こともポイント。

最低限のマナーだけおさらいして、いざ来店に挑戦してみましょう。

島村楽器はショッピングモールに出店していることが多い

店舗名は社名と同じで島村楽器(しまむらがっき)

よく「パルコ、イオンモール、ららぽーと」などに入っているので、これまで楽器に興味がなかった方でもオレンジ色の看板は見たことがあるかもしれません。

会社の創業は1962年で、国内では北海道、東北、関東、甲信越・北陸、東海、近畿、中国・四国、九州・沖縄まで展開。

もともと文具店に音楽教室を併設したのがルーツで、現在も「ミュージックサロン」という教室運営に力を入れています。

やはり、ギター初心者の方はショッピングモール内の店舗だとハードルが下がるでしょう。

島村楽器は、2023年2月時点で何と39都道府県の177カ所に店舗や教室を構えています。

気軽に予約できる練習スタジオ付きの店舗が多いのも特徴ですね。ピアノや管楽器、ヴァイオリンなどを扱うクラシック系の専門店もあるのでご注意ください。

石橋楽器店も全国展開している老舗チェーンとしてスタンダード

店舗名はカタカナ表記になるイシバシ楽器(いしばしがっき)

パルコなどのファッションビルにテナントとして入っているワンフロア型の店舗と、多層階で専門色の強い路面店があります。

いずれも主要駅近の交通アクセスが良い立地となっていることがほとんどです。

ベテラン向けの高価な楽器まで取り扱っていますが、初心者でもカジュアルに入りやすい雰囲気が感じられます。

会社の創業は1938年、関東エリアでは御茶ノ水、渋谷、新宿、池袋、横浜

その他、愛知県の名古屋栄、大阪府の心斎橋と梅田、福岡県の天神にも店舗があります。

楽器買取を強化しており、「新品だけでなく中古やヴィンテージ」に力を入れている店舗が多いのも魅力。初心者のときだけではなく長いスパンで付き合えますね。

ヤマハミュージックリテイリングは上品で落ち着いた雰囲気が好評

店舗名はヤマハミュージックで看板はおなじみのYAMAHA

路面店となっているショップが多いですが、ショールームのようにガラス張りで店内の様子がうかがえることがほとんど。

「静かすぎる」と思う人もいるかもしれませんが、上品で落ち着いた雰囲気はヤマハならではでしょう。

ピアノや管楽器の分野だけでなく、ギターの世界でもYAMAHAブランドは定番です。

親会社の創業は1897年まで遡ります。北海道、東北、関東、新潟、東海、近畿、中国・四国、九州まで全国各地に直営店舗があります。

他の小売店より取り扱いメーカーが限られているため、ギター本体でヤマハ製品が気になっている方におすすめ

クラシック楽器に特化した店舗だと、エレキギター、アコースティックギターの取り扱いがないことがあるので注意。

来店前にWEBサイトでエリア別の店舗情報へ進むと「取り扱い商品」の記載があるのでチェックしておきましょう。

山野楽器もオープンな店構えで気軽に入れるショップが人気

店舗名は山野楽器、サウンドクルー、ロックイン(旧:新星堂ROCK INN)と種類があります。

公式サイト上で店舗ごとの画像が一覧に掲載されていて来店前にイメージが掴みやすいですね。

「山野楽器銀座本店」は、銀座の一等地。日本国内の地価公示価格のランキングで何度もニュースに取り上げられています。

立地によって空気感はそれぞれ違いますが、開放的な店構えとなっていることが多い傾向です。

会社の創業は1892年。音楽教室も多いのですが、小売店舗に関しては東京都7件、神奈川県8件、埼玉県8件、千葉県2件、大阪府3件、兵庫県1件、広島県1件となっています。

特にCDショップと併設されている店舗、モール内の立地は気軽に入りやすいですね。ギターの場合は、店舗一覧で(「弦楽器」ではなく)「LM楽器(軽音楽器)の取り扱い」アイコンが付いているお店を確認してみましょう。

まとめ:緊張を和らげるために予習しておくのも有効な手段

「初心者でも入りやすい楽器店が見つからなくて悩んでいる」「ギターの試奏が怖い」という方は、以上の系列店舗がご自宅の近くにないか探してみるのがおすすめです。

最初に未経験分野に踏み込む緊張感があるのが当然。ただ楽器店の雰囲気に慣れてさえしまえば、どんどん自分で開拓していけると思います。

私自身の学生時代もそうでしたが、様子見で「ギターピックだけ記念に買って帰る」なんて流れも全然ありなので、考えすぎずに一歩を踏み出してみましょう。

あとは、対策といったら大袈裟ですが、楽器店に行く前にレンタルやサブスクなどで短期間試してみる、一冊教則本を読んで予習してみるなどの方法も選択肢。気持ちの余裕がずいぶん変わってくる側面はあるはずです。

また、当サイトで各メーカー・モデル別に解説記事を投稿しているので楽器の知識を予習をするときの一助になれば嬉しいです。

最後までご覧いただきありがとうございました。

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