【約5分で読める】ヤマハFG/FSシリーズ800番台の違いを解説

【約5分で読める】ヤマハFG/FSシリーズ800番台の違いを解説ギターの選び方を解説

はじめてのアコギ選びだと「予算の目安やギターのメーカー、デザインの決め方が全然分からない」という方は多いと思います。

そんなとき楽器店員視点で、比較基準に紹介する定番・おすすめしやすいアコギといえば、ヤマハFG800/FS800番台シリーズが代表的ではないでしょうか。

とはいっても、じつは同シリーズには全11機種のラインナップが展開。

型番の数字部分(800/820/830/840/850)によって結構仕様が異なり、ギター初心者の方には少々違いが分かりにくいんです。

2022年8月時点のメーカー希望小売価格は税込37,400円~税込55,000円の範囲だよ。

本記事では「ヤマハFG/FS800番台の特徴や違い」を簡単に比較できるように、選び方のステップ形式で解説したので、ぜひ参考にしてみてください。

ステップ1:FGシェイプとFSシェイプでボディ形状の好みを選ぶ

まず、モデル名の頭に付いている「FG」と「FS」でギター形状(シェイプ)に違いがあるところから見ていきましょう。

下画像はヤマハの同シリーズで最も安い価格設定のFG800/FS800モデル

画像をタップすると楽天市場で表示 YAMAHA FG800
画像をタップすると楽天市場で表示 YAMAHA FS800

ボディ中央のくびれ具合が違うのが分かるはずです。ここで各シェイプを説明するときの常套句になっているのが、

  • 「コードストローク派にボディが大きいFG(エフジー)シリーズ」
  • 「フィンガーピッキングやソロギター派にボディが小さいFS(エフエス)シリーズ」

ただ、それを聞いて「???」となったら今の段階であまり気にしなくて大丈夫です。

というのも、最初の一本であれば色々な演奏スタイルに挑戦することになるし、「自分がどういう奏法にハマるか」はもう少し先にならないと分からないからです。

それぞれ音量も違いがあるけど、ビギナーの人が想像しているほど大きな差ではないよ。


音色の性格(キャラクター)に関しては、楽器サイズの影響を受けるので力強いサウンドが出しやすいのはFG、繊細なサウンドが出しやすいのはFSという傾向になります。

FGとFSのどちらが好みかは直感で選んで欲しいのですが、楽器の抱えやすさと弦の押さえやすさではFSモデルに軍配が上がります。

それは主に「ボディの厚みが少し薄い」のと「ネックの弦長が短いことで同じ太さの弦でもハリが弱くなる特徴」によるもの。

かといって、ここで誤解してもらいたくないのは「FGモデルが特段弾きにくいというわけではない」です。

極端にギターのサイズやデザインが違うわけではなく、FGボディとFSボディの比較でわずか1センチ~3センチ。

あくまで慣れの側面が大きいので、「どちらかといえば…」といったニュアンスだと捉えていただければと思います。

ヤマハFG/FSのサイズを比較すると、弦長は650mm/634mm、全長は1,038mm/1,021mm、ボディ長は505mm/497mmです。

アコースティックギターの弦長・全長・ボディ長についての図解
アコースティックギターの弦長・全長・ボディ長についての図解

ショルダー付近・くびれ部分・最大幅もカタログに記載されていて、FGモデル は292mm×268mm×412mm、FSモデルは279mm×233mm×380mmとなっています。

ステップ2:ナチュラル色なら800~850番の全機種を候補にできる

ステップ1で見た「FG800とFS800の派生形」を探すときに、アコースティックギターとして最もオーソドックスなのがナチュラルカラー。実際シリーズの全機種にラインナップされています。

それぞれ少しずつ価格が上がり、「サイドバック(側板・裏板)の木材や装飾に違い」があるので順番に見てみます。

FG820とFS820からはマホガニーボディでバインディングが付く

ヤマハのFG820とFS820の製品写真は下記に掲載。

画像をタップすると楽天市場で表示 YAMAHA FG820
画像をタップすると楽天市場で表示 YAMAHA FS820

画像を拡大すると、「ステップ1」で見たFG800とFS800と異なり、ネックの指板(左手で握る部分)にバインディング(縁取り)が付いているんですよね。

細かな部分ですが、安っぽさを感じさせないデザインで、少し離れてみたときにも外観のメリハリが出ています。

木材もナトー/オクメ材からマホガニー材にアップグレードされているね。

FG830とFS830はローズウッドボディの上品な音色で装飾も綺麗

続いて、下記はヤマハのFG830とFS830というモデルです。

本製品は「ローズウッド材で製作されたボディ」による明瞭で深みのあるサウンドが特筆すべきところ。

画像をタップすると楽天市場で表示 YAMAHA FG830
画像をタップすると楽天市場で表示 YAMAHA FS830

800番台シリーズの中でも、その「コスパの高さに定評」があって人気ランキングなどでおすすめされる機会が多い製品といえるでしょう。

FG830/FS830だと、820シリーズと異なり(指板だけでなく)ギターのヘッド周囲までバインディングが施されています。

FG/FS830シリーズではヘッドの周囲にもあるバインディングが付いている
FG/FS830シリーズではヘッドの周囲にもあるバインディングが付いている

ボディ側で最も目立つサウンドホールの装飾が華やかになっていることも、見逃しやすいポイントなのでチェックしてみてください。

FG850とFS850はマホガニートップでブラウン系の渋い雰囲気

そして、最後にFG850とFS850だけはボディトップが(スプルース材ではなく)マホガニー材を採用したモデルになっています。

同じ「ナチュラル・フィニッシュ」でもブラウン系の色味なので、すぐに見分けが付きますね。

画像をタップするとAmazonで表示 YAMAHA FG850
画像をタップするとAmazonで表示 YAMAHA FS850

木のぬくもりを重視した「家具のように落ち着いたウッディな雰囲気」がじつにかっこいい仕上がりです。

FG850とFS850は、他モデルより少しレトロな雰囲気を感じる方もいるかもしれません。

木材の種類は音色面にも影響するところで、中低音域のふくよかさが目立つ印象の製品となっています。

FGシェイプのみ「FG840」というフレイムメイプル材で製作された仕様があります。裏板・側板に美しい杢目(もくめ)が入っており、サウンドも明るく硬質な傾向です。※「FS840」という型番はありません。

ステップ3:豊富なカラーから選ぶならFG820とFS820に注目しよう

なお、ナチュラル以外のカラーで探したい場合は自然と候補が絞り込めます。

「ステップ2」で見たFG820/FS820(マホガニーボディ)もしくはFG830/FS830(ローズウッドボディ)が選択肢となってくるでしょう。

ただし、830のバリエーションは「サンバースト」系のグラデーション仕上げ多少増えるくらい、一番カラーの選択肢が多いロングセラー製品はヤマハFG820/FS820モデルです。

画像をタップすると楽天市場で表示 YAMAHA FG820
画像をタップすると楽天市場で表示 YAMAHA FS820

「FG820のブラック、サンセットブルー」や、「FS820のブラック、ルビーレッド、ターコイズ」などのカラーオプションが挙げられます。

もともと前身となるモデルがあって、2016年3月にアップデートして発売された製品。本記事更新時点でもアコギ初心者向けの定番で一向に人気が衰える気配がありません。

品薄になりがちな人気カラーも多いのですが、ボディシェイプが違うと、同系色でもイメージが少し変わってくるので各製品のバリエーションを見比べてみましょう。

まとめ

以上、できるだけシンプルにまとめてみましたが候補は定まってきたでしょうか。

2022年9月30日までYAMAHAロゴ入りのミュート(音量を小さくするアクセサリー)がもらえるキャンペーンも開催されているので公式サイトをチェックしてみてください。

ヤマハFG/FS800~FG/FS850のアコースティックギターは、共通してボディトップに単板(たんばん)の木材を使用しています。

弦振動の伝達性を考慮したラージサイズ・ブリッジもトレードマーク
弦振動の伝達性を考慮したラージサイズ・ブリッジもトレードマーク

その表板を支えている力木は、スキャロップド・ブレーシングといって、優れた音響特性と耐久性を両立すべくヤマハが独自研究を重ねてきたものです。

「中低域のふくよかさ、きらびやかな倍音成分」が心地良く、演奏者のタッチによる強弱をしっかり反映してくれるのが大きな魅力です。

ネック接合部やブリッジ形状も、YAMAHAで培われた長年のノウハウが活きているところ。

同価格帯のアコギで比較したときの「弾きやすさ」はもちろん、「このくらい反応が良いギターだと上達も早いのでは?」というのが各方面で高評価を獲得している理由のひとつでしょう。

井上苑子 meets Yamaha FG&FS series
井上苑子 meets Yamaha FG&FS series|ヤマハの楽譜出版

今回ご紹介したモデルごとの音色の違いは、「ヤマハの楽譜出版」公式Youtubeチャンネル下記動画で聞き比べできますので参考にしてみてください。

「ギター本体だけでなく、アクセサリーもセットで準備しなくちゃ…」という方向けには下記で解説してあります。

以上、最後までご覧いただきありがとうございました!

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