予算3万円以内でヤマハのアコギは選べる|元ギター店員おすすめ

予算3万円以内でヤマハのアコギは選べる|元ギター店員おすすめギターの選び方を解説

ギター経験者にアドバイスを求めると「アコギをはじめるなら、とりあえずヤマハにしておくのが無難」と耳にする機会は多いでしょう。

でも仮にトータルで税込2万円~3万円台の予算だと、さすがにYAMAHA製品は難しそうだと思いませんか?

ミニギターとかギタレレなら見つかるけど、ヤマハで普通の安いアコギはあるのかな?

はじめに結論を言ってしまうと、そのくらい低予算でもヤマハのアコギ(フォークギター)から選べるんです。

今回は2022年11月15日時点の情報を併記していますが、それはしかもアクセサリー付きギター初心者セットで新品価格の話です。

「ギター単品やシンプルセットであれば1万円台」というモデルも出ているので以下参考にしてみてください。

2万円台のアコギ初心者セットがヤマハに4種類もある!

そもそも本記事で取り上げているモデルはヤマハで配布されている紙媒体のカタログ冊子に掲載がないので見落とされがち。

じつは「ショップオリジナルモデルや数量限定生産の入門モデル」の扱いなのが特徴で、下表の製品がラインナップされています。

モデル別の仕様F600F315DF310PF620
ボディ形状FGシェイプFGシェイプFGシェイプFGシェイプ
ボディトップの木材スプルーススプルーススプルーススプルース
サイドバックの木材メランティメランティメランティナトー
ネックの木材ナトーナトーナトーナトー
弦長634mm634mm634mm634mm
ナット幅43mm43mm43mm43mm
指板の木材ローズウッドローズウッドローズウッドローズウッド
ピックガードの種類べっこう柄ブラックブラックべっこう柄
ペグの種類クロームゴールドクロームクローム
カラーNATNAT、TBSNAT、TBSNAT
YAMAHAカタログ外・入門モデル仕様比較(本記事更新時点)

いずれもヤマハが「トラッドウエスタン」と呼んでいるFGシェイプのボディ形状がもとになっており、分類としては「ドレッドノートタイプ」に近いオーソドックスなスタイルですね。

ヤマハのトラッドウエスタンFGシェイプで製作された入門機種
ヤマハのトラッドウエスタンFGシェイプで製作された入門機種

各種製品は、ネックの長さを(現行FGタイプでスタンダードな650mmスケールではなく)634mmスケールにすることで、アコギ初心者でも「弦が楽に押さえられて弾きやすい」ように配慮してあります。

巣ごもり需要(ステイホーム需要)以来、長いこと品薄が続いていましたが、最近はようやく在庫状況が安定してきた印象です。さっそく具体的にチェックしていくことにしましょう。

ヤマハの前身となる「日本楽器製造」は1897年に設立。
ピアノや管楽器の印象が強いかもしれませんが、「世界最大級の音響機器・楽器メーカー」としてフォークギターの分野でも1960年代中頃から業界を牽引し続けてきました。

F600は島村楽器によるオンラインストア限定モデル

まず、ヤマハF600モデルについては島村楽器のオンラインストア以外では買えない製品です。

「ネット通販限定モデル」とはいえ、島村楽器なら全国各地に多数直営店舗があるので、もし何か不具合が出てきた場合に相談しやすくて安心ではないでしょうか。

今回の記事で取り上げた製品に共通の仕様で、ボディトップの木材はスプルースというマツ科の針葉樹です。

響振性に優れているのでギターだけに留まらず、伝統的に様々な楽器に用いられてきたんだよ。

【初心者向け🔰】コスパ最強!めちゃめちゃ売れてるアコギの解説します! ヤマハ F600【YAMAHAアコースティックギター】
コスパ最強!めちゃめちゃ売れてるアコギの解説します! ヤマハ F600|島村楽器オンラインストア公式Youtubeチャンネル

F600はスプルース材の雰囲気を活かしたナチュラルカラー仕上げと、べっこう柄(茶色)のピックガードを組み合わせているのが特徴ですね。

公式デモ動画で、ストローク/アルペジオ奏法別にサウンドを聞けるのでチェックしてみてください。

F315Dはイシバシ楽器とのコラボレーションモデル

続いてヤマハF315Dモデルは、老舗イシバシ楽器によるオリジナルオーダー製品にあたります。

こちらも実店舗ではなくWEBSHOPでの販売(ネット通販)がメインの型番です。

ピックガードはブラックで、高級感のあるゴールドメッキ・ペグとのコントラストがかっこいいですね。

「ナチュラルとサンバースト」の両色とも、アコギのカラーでは王道・超定番のフィニッシュとなっています。

画像をタップするとAmazonで表示 YAMHA F315D NAT
画像をタップするとAmazonで表示 YAMAHA F315D TBS

ネックの木材は「ナトー(ニャトー)」といって、家具材としても有名なマホガニーに近い特性。

F315Dは、手の小さい方でもストレスのないようにグリップ形状を工夫しているのも石橋楽器店開発担当者のこだわりだそうです。

F310Pはその他の一部ショップで販売されている入門パッケージ

次のヤマハF310Pモデルは、特定のショップオリジナルやコラボ製品ではなく「カタログ外の入門機種」という位置付けです。

ハイフン付きでF-310Pと表記されている場合もありますね。「ナチュラル仕上げ」と「サンバースト仕上げ」(茶色系のグラデーション)が販売されています。

こちらのアコギもギター本体の基本スペックは、先に挙げた島村楽器オリジナル製品、イシバシ楽器オリジナル製品に近い内容です。

F310は日本だけでなく海外でも販売されているモデルなんだって。

ペグの形状や細かなパーツなどにデザインの違いはあり、これまで生産ロットによって仕様はマイナーチェンジされてきました。

Yamaha F310 Acoustic Guitar Overview
Yamaha F310 Acoustic Guitar Overview|ヤマハグローバル公式Youtubeチャンネルより

型番の「P」がビギナー向けのスターター「パック」であることを示していて、もともとギター単品ではなく「セット販売が前提になっているモデル」です。

取り扱いショップによっては、付属品が「チューナー(デジタル式チューニングメーター)ではなくピッチパイプ(調子笛)のみ」になっている場合があるのでセット内容を見比べるときに注意しましょう。

F620がヤマハ新製品として数量限定生産されるようになった

最後にご紹介するのがヤマハF620モデルで、2021年12月に再登場した数量限定生産のエントリーモデルです。

上述の各機種と同様にカタログ冊子への掲載こそないものの、YAMAHAの国内公式サイトでご覧いただけるので比較的レギュラーラインナップに近いギターですね。

「ナチュラルカラー・べっこう柄のピックガード」という組み合わせは、先にご紹介したF600と類似したルックスでありながら、バインディングというボディの縁取り部分が白いのが特徴。

楽器の鳴りを妨げないように塗装の薄さにも配慮して製作されているよ。

ギター初心者の方が多くなる時期にスポットモデルとして発売されるのが恒例となったモデル。

他機種はボディのサイドバック材がメランティという木材(ラワン系)であるのに対して、F620モデルではネック材とサイドバック材の両方がともにナトーになっています。

3万円台前半で候補が2機種増える(FG800とFS800)

ちなみに、もう少しだけ予算を捻出できるのであればロングセラーのFG800モデルやFS800モデルも選択肢に入るところです。

「今まで見てきたFシリーズとの違い」で注目したいのは、トップ単板(たんばん)でスキャロップド・ブレイシングにアップグレードされている部分。

専門用語抜きで解説すると、弦振動のレスポンスが良く、生音の響きが豊かに鳴るように設計されているということだね。

特にFS800のほうは冒頭でリストアップした4製品よりボディサイズが小ぶりなアコギなので、小柄な体格の方に有力な比較候補になると思います。

FG800については、ネックのスケール(弦長)が650mmとサウンドにメリハリがある分、弦のテンション(押さえるときの硬さ)も少し強くなるので注意しましょう。

他にも「FGやFSの800番台」には、レビューや口コミの評判も高いおすすめ機種が多いので、ぜひ下記ページを参考に予習してみてください。

まとめ

こういった低価格帯のギターについての話は「安かろう、悪かろうじゃないの?」と思われがちかもしれません。

たしかに上位機種を見たらキリがないのですが、世界のヤマハというブランドを冠している以上、メーカーは安い価格帯のモデルでも一定の品質基準を維持する必要がありますよね。

学校生活の中で自然とヤマハのフォークギターに親しんでいるかもしれない
学校生活の中で自然とヤマハのフォークギターに親しんでいるかもしれない

学校の音楽室や軽音の部室、サークル棟などで、ヤマハのギターを見たことがありませんか?

海外拠点の生産で価格を抑えながらも、楽器の評価としては初心者のニーズにしっかり応えたレベルのものだと考えています。

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